先生妄想日記 |
2005年09月14日(水) 容れ物 今日は行事があったので、教員や生徒は外に出てしまいました。 私は学校で留守番。 ガランとした学校で仕事をしていると、ものすごい不思議な気持ちになりますな。 特別教室が集まった棟の一番端にある教室が私の仕事場なので、もともとそれほど騒がしくはないんですが、生徒のいない学校というのは、なんちゅーか非常に不思議な感じなの。 長期休暇のときも、いつも思います。 学校というのは、たぶんただの容れ物で、この容れ物が「学校」になるには、生徒が必要なんだよなぁ。 教員は、たぶん容れ物の一部なんだと思う。中ではないけど、中に一番近い場所。特にうちのような私学はほとんど異動もないしの。 私のような職員は、透明な容れ物の外側で、内側を眺めているんであろう。 容れ物の外で、私は惜しむように生徒を見ているよ。 容れ物は容量が決まっていて、中にいる生徒は、水のように、入った分だけ押し出されて出ていってしまうから、出ていくまでのその間を、容れ物に顔を引っ付けて必死で見るよ。 たまに、今日のように、容れ物がからっぽになったのを見ると、あっ、と思う。 毎日が惜しい。 |