先生妄想日記

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2003年07月02日(水)    

なにを間違ったか、時々、本当に時々、一年に数回、生徒が「先生…」と大真面目な顔をしてやってきます。

さきに言っておくと、多分、この事が書きたくて私は日記を借りたんだと思います。
やっぱり誰にも言えないからね。学校と関係ない友達にも言えません。だって真面目に言ってくれてるんだから。

で、話を戻して、思いつめた顔で教室に来て、
『先生…俺、俺、先生の事…!』ガバッ!
とかには今の所なっていません。若い先生だというだけで興奮してしまえるらしい少年には、たまにそういう事があるらしくて、採用される時に色んな人から注意を受けました。「もしそういう事があったら言うように」ってね。
ガバッ、はナイにしても、詰め寄られたりは稀にあります。好意を寄せてくれておるんだろうと思う事とか。
教師と違って、私は勉強について五月蝿く言わなくて良い職業だからかもしれません。鬱陶しいなぁと思われる事が少ないようです。
「先生、好きなんですけど」
「う、うーん、ありがとう」
そこで納得というかなんとなく流してくれる生徒もいれば
「ありがとうじゃなくて」
と言ってくる生徒もいます。
「でもそう言う以外ないでしょう」
と言うと
「じゃぁ俺が卒業したら真面目に考えて」
と言ってくれます。笑って、
「うん、卒業して私の事を覚えてたらね」
と言うようにしていますが、いつも、卒業したら私の事は忘れるんだろうなぁ、と思います。それは少し淋しいけど、でも多分それは間違っていないだろうと思う。

私も可愛いなぁと思う生徒がいます。
名前も知らないけど。会えると学生のようにウキウキです、わはは。
でも、私が可愛いと思っている子も、来年になったらいなくなって(今三年生だから)、それで新しい子が入って、その子たちもいつかいなくなって、本当に、とても不思議なきもちです。





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