映画「女王陛下の戦士」 - 2007年11月11日(日) ポール・ヴァーホーヴェン監督、といえばハリウッドでの 「氷の微笑」「ショーガール」「ロボコップ」等が有名ですが 今春劇場公開された「ブラックブック」が良かったので、それ以来気になって ようやくお取り寄せレンタルで鑑賞。 「ブラックブック」は「この愛は裏切りから始まる」というキャッチコピーでしたが、その実、 第二次世界大戦中のオランダ・レジスタンスの話、かつ 歴史大作ながら最後までサスペンスで飽きさせない娯楽作品でございました。 この映画の着想は、監督が1977年の映画「女王陛下の戦士」の製作のために 調べていた中から出て来た、とのことでしたので、気になっていたのです。 「女王陛下の戦士」は、期待した通り、カメラワークや作品の展開が 制作より30年経ったことを全く感じさせず、 さすがポール・ヴァーホーヴェン監督。 「ブラックブック」の対ともいうべき作品で、1938年にオランダ・ライデン大学に学 生たちが入学したところから始まり、彼らがそれぞれの理由でレジスタンスやナチス に関わって行く群像を描いています。「ブラックブック」では、裏切りが重要な一つ の要素となっていますが、ここにも裏切りは見られるものの、主軸はもと同級生だっ た者同士のあつい友情。 「ブラックブック」にも登場するお色気シーンや、同じ場所、似たようなシチュエー ションと、対で見ることで二重に楽しめます。ルドガー・ハウアーや、デリク・デ・ リントなど、大物美男子が沢山出ていますし、見応えあります。 特に、ハウアーとリントの両美丈夫ダンスシーンは必見。 (翻って女性陣は、いわゆる正統派美人やモデル風グラビア風美女は出て参りませんの で、美女を期待される方にはアシカラズ。。。) なお、主人公のモデルとなった方は、なんとさる9月26日にハワイで永眠されたようで す。御年90歳。歴史は生きている、今年こうしてこの作品にであったのは何かのご縁 ではないか、と感じます。 http://www.timesonline.co.uk/tol/comment/obituaries/article2562741.ece (「タイムズ」のお悔やみ記事) 映画の冒頭でニュースの記録フィルムが映りますが、いやはや、映画の主人公エリッ クを演じたルドガー・ハウアーにそっくりです。 「女王陛下の戦士」トレイラーはこちら。 http://it.youtube.com/watch?v=0ktzklPFjbA ナチスもの、レジスタンスもの、オランダ、に興味がおありの方、 「ブラックブック」見て良かった、という方、 宜しければご覧下さいませ(*^_^*) ** 今から楽しみなのは、 1月日本公開の 「ヒトラーの偽札」(ドイツ=オーストリア映画)です。 http://www.nise-satsu.com/ こちらも、現在90代の行き証人の方々の手記をもとに製作されたとか。。 (映画紹介ページ) http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=3070 http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=3071&to=next&o ffset=0 -
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