Wakako's Diary 道すがら記

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映画「Hotel Rwanda 」/ ドラマ「氷壁」完 - 2006年02月25日(土)

春ですね。宵に外を歩いていても空気がほわっと暖かく、私も町を行き交う人も心が浮き足立っているのが感じられます。

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映画「Hotel Rwanda」を見て来ました。
いやあ〜〜濃かった。

主人公ポールは、ベルギー系4星ホテルで支配人として働いていた「普通の男」だったらしいのですが、危機感離能力が素晴しい。

自分ができる範囲のことを、全て手を尽くし、避難民を匿い、ホテルマンとして出来る限りのことをする。

中国製の安い鉈で人々が殺されていく。100万も。

その中で、主人公に救われた命は1000人程度。
「シンドラーのリスト」同様、圧倒的多数の中のほんのごく一部でしかないのだけれど、与えられた境遇の中で最善を尽くした姿は、素晴しい。

勿論、ホテルに逃げ込めた人はラッキーだったんだと思う。
問答無用で、民兵によって100万人が殺りくされたのだから。

それにしても、ツチ族とフツ族という、肯定的な意味があるように思えない区別であんなに対立しあわなくても、、と思ってしまう。
旧宗主国ベルギーや政府軍を支援していたフランスは、こういった部族間対立を利用していたとはいえ、乗せられないで、と思う。

政府軍と民兵は争うばかりで、避難民を救ってくれる力は、外部に頼らざるを得ない。しかし、お祭り騒ぎのようにやってきたベルギーの国連軍(平和維持軍で介入はしてくれない)は外国人たちを救出するだけですぐ引き上げてしまう。

その中で、知恵を絞って西側の難民援助(結局、頼らざるを得ないんです。。)が来るまで持ちこたえた主人公達、ホテルの人々。

現在、主人公氏はベルギーに亡命して運送会社を経営しているとのこと。

アフリカが、安定することを遠くからですが願います。

どうぞ、見てください。お勧めの映画です。

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毎週楽しみにしていたドラマ「氷壁」が終わりました。
結局、社長夫人の美那子さんは元の鞘に収まり、
奥寺はまた山へ。。。
原作ではここで亡くなることになっているのですが、
ドラマの方は、登頂できたかどうか分らないまま、
途中で終わり。
お願いだから、命を粗末にしないでね>奥寺。

美那子さんが奥寺のアパートを出ていくシーン、
切なかったな。オトナに戻らなきゃいけない。
越えられない氷壁がある。

クライマーである奥寺や北沢が美那子さんには魅力的であったのであり、山を捨てたクライマーは魅力がなかったんだろうな。

日常に満足して生きるってことは、簡単なようで難しい。

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亡くなった友人の友情の確認、そして
玉木宏演じる主人公・奥寺は
結局大人になり切れなかったのか、
あるいは自らも山に命を捧げることに決めたのか、
再びK2に登っているシーンで物語は終わりました。

今日見ていて思ったのですが、
クライマーが主人公のハズですが、
実はこのドラマは、クライマー達が恋した、
或いはクライマー達を愛した、鶴田真由演じる
社長夫人こと「八代美那子」が主人公だったのではないか、
という気がして来ました。

人生に、満足して生きることは難しい、
しかし、平凡な毎日であっても、生きること自体が尊く、
それはとても大切なことである、と。

映画「ホテル・ルワンダ」では、
置かれた状況で知恵を振り絞って自ら生き抜いて、
家族のみならず避難民をも救った男の物語を見ました。

こちらでは、少なくとも最低限は保障された日々の中で、
満足することとは、と問いかけられたように思います。




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