ブルーもしくはブルー〜日々のtrifleな選択の上に - 2003年06月23日(月) 山本文緒は、シーンを切り取るのがうまい。妻は若い恋人と旅行に出かけ、途中で予定が変わり、恋人とも別れたあと、ホテルから電話をかける。すると、夫は恋人の家でご飯を食べている。夫の恋人は「奥さん?」と明るく訊くが、夫は「まさか」と否定する。 心臓が掴まれるような寒い風景である。 こんな経験をせずに済む人は幸せである。 他の短編にしてもしかり。 彼女の持つ世界観はさして私は好きではないが、描写は凍りつくほどうまい、と思う。 そんなわけで、またまた23時からのNHKを観始めている。 あの時、あの人と結婚していたら、この人と結婚していなかったら、 ということで1ヶ月あったかもしれない人生に滑り込んでみる、山本文緒原作のドラマであろう。 しかし、あったかもしれない人生なんて、結婚だけじゃないんだよ。 高校、大学、大学の学部、専攻、就職、仕事、私達は日々、小さな決断を下し(時に決断は大きいものであるが)、その路線上で生きている。結婚だけがあり得たかもしれない人生ではないのだ。日々、あり得るかもしれない人生の選択を私達は選ばず、他の選択をする。 そうぶつぶつ心の中で思いながら、山本文緒がどう描き切るのか、稲森いずみがどのように演じ切るのか、少々興味津々だったりするのである。 ++ なお、先週までの「女神の恋」は、ちゃんと女子受けするように終わった。最後は結婚式、お互いやりたい仕事をする松本明子と山口佑一郎、そしてよく遊びに来る前妻との間の子ども。 その前の、松本明子と山口佑一郎の再会シーンがインパクト大。 というか、山口佑一郎のキスシーンがすっごくセクシーであったのであります。いやぁ、全国のファンの皆さん、歯ぎしりしながら観てたんじゃないのかな? -
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