「シングル化する日本」/ ネットニュース - 2003年06月18日(水) 「シングル化する日本」(伊田広行著、羊泉社新書)は、今とこれからを生きるあなたに読んでほしい一冊である。 山田昌弘氏の「パラサイトシングル」(「パラサイトシングルの時代」、ちくま新書など)は、事態の一部しか説明していないのではないかと思って違和感を感じていたが、伊田氏は上記の著書の中で、山田氏の説明は過渡的説明であると指摘し、もっと大きな、日本の社会・経済の中の社会保障のシステムとして家族単位が機能して来たこと、それがいま変容しつつあること(現状の変化、既存の体制では対応し切れないこと、そして実際、既存のシステムは、高度経済成長、それにつづく中経済成長の時期には機能したが、経済の成長が頭打ちの時代には機能していないこと、そして個個人の価値観とライフスタイルも変化してきていることから家族システムだけではフォローできないこと)を時間的、分野的に広い視野で語る。決して、父権だの心情的な話だけに終止しないところがミソ。 (もちろん、山田氏の「パラサイトシングル」の提唱に意味はあったと思う。世間の耳目を引くことが出来たから) そして、家族単位に変わる「シングル単位」、つまり自立した個個人を単位として政策も社会保障も考えて行くべきでは、と提唱する。つまるところ、個個人のあり方の多様性を肯定することにつながるのか。勿論、従来の異性同士の結婚を否定するものではないが、見直しを迫る著者。 とはいえ、私はそこまでラディカルな人間ではなく、安らげる関係を大切にしたいと思うし(もちろん、それに見合った努力はする、という意味において)、子どもも育てたいし、過干渉しない限りで分かち合い、共に生きていきたい(人生においてそういう部分があっていい)と思う人間である。 さらに、今の法制度のもとなら、法律婚を選びたい派である。 ともあれ、家族単位をもとにした社会保障や公共サービスが実態にあわないこと、あわないどころか逆に後世付けを残すようなマイナスであること、それを喝破し、指摘したことは評価できる。 少なくともあなたが、出たり入ったりするかもしれないが、日本という社会をベースに今後生きて行くのなら、このような視点は有益であると個人的には思うので、お勧めしたい。 ++ このごろ、インターネットで新聞を何紙か拾い読みするのが楽しい。他に配達で従来の新聞の購読もしており、こちらは移動しながら読む時に重宝する(あと、ネットに載らないような家庭欄とか。朝日はネットで無料で読める部分にはなぜか家庭欄が欠落している)。 結構、毎日とか面白いネット紙面づくりをしているんじゃないかと思う(勿論、今後継続的にウオッチして行く必要があろうが)。 その他、今日、日本初の本格的インターネット新聞「ベリタ」というのを覗いた。メインの記事は、一本50円払って購読するようになっている。完全独立系、アジア大平洋地域への視座というのが売りらしい。なお、ベリタというのはサンスクリット語で「ニュース」という意味らしいが、わざわざここでサンスクリット語を使う必要もないような。。アジア大平洋地域へのこだわりということか。だとすれば、すでにサンスクリット語を使っている時点で、ある種の「色」を打ち出していることにならないか?(それでいいのかもしれないが) 実際に有料の記事を読んでいないのでなんとも言えないが、ビジネスとして成り立っているのかな? しかし、月々の固定料金にしてもらった方が、記事読む気になれるよなぁ。。うーん。だって、今の料金だと、3本読んだら一部売りの有力紙130円/1日越えちゃいますモン。それだけの価値がベリタにはあるのかな?うーん。 そのほか、私が最近読むようになったサイトは、分析がしっかりしている(と個人的には思っている)。なので、コアな部分が捉えやすくなり(そのように感じ)、他のメディアでのニュース(TV、新聞)に接しやすくなった。サイトは次の通り。 田中宇の国際ニュース解説 -
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