Wakako's Diary 道すがら記

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映画二本「中国の小さなお針子」「Bowling for Combine」 - 2003年04月02日(水)

以前おしゃべり系MLで話題になっていた
映画「中国の小さなお針子」を見た。
選択肢のない状況下で、文学が人に与える影響が大きかったという評がわかると同時に、バルザックが一体お針子の具体的に何を変えて山村から都市に出ていったのか、(女性としては?)一歩突っ込んで描いてほしかった。

あと、これまた女性としては、だが、
愛しあって妊娠というのはわかるのだが(これも防ぎようが、、と思うだろうが、山村で手段を期待してはならない!)、
それを相手に黙って処理する、その時の周りの(もうひとりの知識階級出身の青年と、青年が頼みに行った医師)
ささやかな力添えはともあれ、台の上でお針子の流す涙に、
「それはバルザックの(或いは文学の)教えてくれたことじゃないだろ!
(むしろ、反対ちゃうの???)」
と、ちょっとプチッとなった。

個人的には、全体的に、文化大革命という状況下ではあるが、
(男性の視点からの)
フランス映画らしい、「男と女」というか、
well-madeな青春映画だと思う。


++

それと、もう一本、「bowling for colombine」を観た。
アメリカの都市郊外のコロンバイン高校で起きた高校生の銃乱射事件と、
それにまつわるアメリカの銃社会を、まぁ、素人目からの視点で、
歴史的な考察も交えながら分かりやすくコミカルに時にシニカルに描く。

今年のアカデミー賞受賞作のドキュメンタリーとなったためか、混み合っていた。

やはり、アメリカの白人中産階級の視点を越えてない部分もあるし、
銃を売っている全国チェーンのコンビニに乗り込む時のやり方も
ちょっと高校生レベルじゃない?って感じだけど
私的にはお勧め。

同じ銃が自由に手に入れられ、所持率も高い隣国のカナダと比較し、カナダでは銃による殺人の発生率はかなり低く、治安がいいため、大都市でさえ、住居の施錠をしない人が大半であることを取り上げ、カナダはお互い話し合って解決する姿勢が強く、アメリカによる他国の空爆に対しても「安易に戦いで解決すべきではない」というマスコミの論調、政府は貧困を解決し、国民の福利厚生に力をいれていることと、

それに対し、アメリカの社会は恐怖社会である(おそらくそれは、対外的なパワーをふるうことを優先し、国内の貧困問題などを解決せず、そこを銃で抑圧する、みたいな)という趣旨であったと思う。

また、2001年9月のアメリカを襲ったテロの首謀者とされる
「ビン・ラディン氏」、かつてソ連との冷戦があった時期、テロリストとしてアメリカが育てた(資金援助した?)ということも、このドキュメンタリーで初めて知った。

「9月11日とは何だったのか」などとアメリカ人やものの分ったような知識人がまるで被害者ヅラ(?)して語ることが多いような気がするが、
それは、アメリカという国が覇権をなすために行なった所業のツケである(もちろん、被害を受けたのは、イラク戦争と同じく、「一般の個々の市民」であり、そのことに対しては、他の戦災・テロ・災害・事故と同様、被害にあわれた方には、心から御悔やみ申し上げる)
と映画を見終わった今、思えてならない。

なお、コロンバイン高校で高校生2名による銃の乱射事件のあった1時間前、アメリカ(クリントン政権)はコソボを空爆していたという。そして1時間後、銃乱射に対して冥福を祈ると記者会見を行なったクリントン氏。


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