2015年11月24日(火) |
判決期日が延期される理由 |
日経(H27.11.24)社会面で、韓国の朴大統領らの名誉を傷つける記事を書いたとして起訴された産経新聞前ソウル支局長の判決が、今月26日から12月17日へ延期されたという記事か載っていた。
判決日が延期された理由は明らかにされていない。
ただ、日本の裁判で判決が延期されるケースとして多いのは、裁判官が判決を書いているうちに、その証拠からは、考えていた判決を書けないと思ったときである。
ある結論を持ったとしても、書面を作成しているうちに、その結論にたどり着かないことが分かってくるのである。
例えば、有罪の心証を得て判決を書き始めたが、現在ある証拠からは有罪を認定できないことが分かるのである。
その場合には判決の書き直しになるので、判決期日を延期せざるを得ない。
逆に、無罪と考えて判決を書き始めたが、証拠からして無罪判決は書けないと思うようになることもあり得るが、ケースとしては少ないのではないだろうか。
もっとも、外国の裁判のことなので、判決が延期された理由について、上記のことが当てはまるかどうかは分からない。
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