日経(H27.9.17)社会面で、川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者3人が相次いで転落死した問題で、川崎市が施設に立ち入って監査し、施設側から運営や管理について聴き取ったという記事が載っていた。
しかし、川崎市の対応は完全に遅い。
昨年12月には、別の入所者に職員が暴行を働く動画が撮られ、それを川崎市に伝えられていたというのである。
たとえ一部の職員であっても、入所者に職員が暴行を働くような施設では、施設全体がそれを容認する雰囲気があったと言わざるを得ない。
それゆえ、入所者への虐待があった場合、個々の職員の資質の問題ではなく、施設全体の問題と考えるべきである。
後見人や後見監督人に選任されているので介護施設に赴くことは多く、それだけに分かるのであるが、介護業務は本当に大変である思う。
ただ、ほとんどの介護職員はまじめに介護業務を行っている。
それだけに、入所者への虐待が指摘される施設は、個々の職員の問題ではなく、施設自体の問題であると考えるべきであり、行政は早い段階で是正措置を講じる必要がある。
それが遅れたところに、今回の事件の問題があると思う。
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