2015年08月03日(月) |
犯罪の手口はどれも単純である |
日経(H27.8.3)社会面で、仮想通貨ビットコインが大量に消失したとされる事件で、ビットコインの取引運営会社マウントゴックスにおいて、取引システムに接続できるのは、社長のマルク・カルプレス容疑者だけであったと報じていた。
マウント社やカルプレス容疑者らのパソコンを解析したところ、現金の入金記録がないのに、カルプレス容疑者の口座残高が急激に増えており、残高の変更にはCEOのアクセス権限が使われた形跡が見つかったとのことである。
マウント社は、昨年2月、「ハッカー攻撃を受けた」として取引を停止していたが、それは虚偽だったことになる。
「仮想通貨」「ビットコイン」「ハッカー」などと聞くと、捜査には高度なテクノロジーが必要な印象であるが、代表者がシステムを改ざんするという極めて単純な手口であった。
もっとも、犯罪というのは、その手口は単純なものがほとんどである。
|