今日の日経を題材に法律問題をコメント

2015年07月29日(水) 申立代理人弁護士の立場はない

 日経(H27.7.28)夕刊で、「自毛植毛」を手掛ける医療法人「萌永会」が民事再生中に財産を隠したとして、東京地検特捜部は、元実質経営者ら3人と萌永会を民事再生法違反(詐欺再生)罪で追起訴したと報じていた。


 金額は約9億円であり、これを別の口座に移し替えたものである。


 民事再生手続きは、原則として、代表取締役が退任することなく再建を図る手続きである。


 したがって、会社更生や破産と異なり、不正を働く機会がないとはいえない。


 そうはいっても、9億円もの財産を別の口座に移し替えれば分からないはずがない。


 このようなときに恥ずかしいのは、申立代理人の弁護士である。


 たとえ知らなかったとしても、立場はまったくないだろう。


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