日経(H20.11.4)社会面で、「小室哲哉を5億円詐欺容疑で逮捕へ」と報じていた。
小室哲哉は、自分が作曲した曲などの著作権譲渡の権限がないのに、あるように装い、代金5億円をだましとったという容疑である。
しかし、最初から騙そうと思っていたのだろうか。
譲渡する権限がないのに代金5億円を受け取れば、詐欺で訴えられることは誰でも予想できるからである。
ただ、検察庁が、ある程度証拠を集めた上でストーリーを描いてしまうと、それを覆すことは難しい。
人は、いつも明確な意識で行動しているわけではない。
ところが、検察官からいろいろな証拠を突きつけられて、「こういう気持ちだったのではないか」と追及されると、「そうだったかもしれないな」と思ってしまうし、それは記憶に反するとまではいえないだろう。
とくに、参考人として聞かれている場合には自分が不利益を被るわけでないことから、「そうでした」と検察庁のストーリーに添った供述になりがちである。
そのようにして周りを固められていくと、最終的には容疑者自身も観念し、「騙しました」という自白調書ができることになる。
事件の詳細は分からないが、小室哲哉も同じような結果になるのではないだろうか。
|