| 2006年06月21日(水) |
山口母子殺人事件 差し戻しはやむを得ない |
日経(H18.6.21)社会面で、山口母子殺害事件で、最高裁は、「無期懲役ははなはだしく不当である」として、1、2審判決を破棄し、事件を高裁に差し戻したと報じていた。
この最高裁の判断に対し、遺族は、「下級審でもう一度審理するというのは、遺族として納得がいかない」とコメントしていた。
さらに審理が続くのであるから、遺族としては当然の気持ちであろう。
しかし、最高裁が原審を破棄する場合には、事件を差し戻すのが原則であり、最高裁が自ら判断すること(これを「破棄自判」という)はもともと例外とされている。
しかも、死刑判決となる可能性が強いのであるから、さらに事実を取り調べて慎重に判断することが不当とは思われない。
それゆえ、遺族の気持ちは分かるが、最高裁が、高裁に事件を差し戻したことはやむを得ないのではないかと思う。
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