今日の日経を題材に法律問題をコメント

2006年03月23日(木) 産婦人科医師逮捕で波紋

 日経(H18.3.23)社会面トップに、帝王切開手術で癒着胎盤をはがす際に大量出血を起し死亡させたうえ、警察に届け出なかったとして、医師が逮捕、起訴された事件で波紋が広がっているという記事が載っていた。


 癒着胎盤をはがす治療はかなり難しく、過失があったかかどうかは微妙な事案のようである。

 それなのに逮捕までされるとなると、この病院のように1人で勤務する医師は怖くて手術できないことになると医師会側は批判している。


 また、届出義務についても、医師法では遺体に異常がある場合には届け出ることになっているが、医師会側は、医師が専門的立場から異常なしと判断して届け出なかったのであるから、それを尊重すべきであり、逮捕は行き過ぎであると批判している。


 この問題は、私の友人の医師も、「こんなことで逮捕されるなら、1人で勤務する病院に医師を派遣できない。すべて引き上げることになってしまう。」と怒っていた。


 私としては、事案の詳細が分からないので判断できる立場にはない。


 ただ、一般論として、警察というのは、捜査に必要があれば他の事情はあまり考慮しないところがある。


 このケースでも、証拠隠滅の恐れがあると判断したから逮捕しただけであろう。


 それによって今後の治療行為が萎縮してしまうということはあまり考えない。


 良い点でもあり、悪い点でもある。


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