日経(H17.7.25)社会面に、パチスロ訴訟で、アルゼの特許無効が確定したと報じていた。
アルゼと、訴訟の相手方のサミーとの事件では、もう一つ訴訟が係属している。
その訴訟では、アルゼに特許があることを前提に、東京地裁はサミーに対し84億円の損害賠償が命じている。
ところが、報道のとおり、もう一つの訴訟でアルゼの特許無効となっため、84億円の損害賠償も認められないことになる。
一審で勝ったアルゼ側の代理人は、さぞがっかりしたことだろう。
ところで、記事にある、特許無効が確定した訴訟では、アルゼが最高裁に上告したのであるが、最高裁は上告受理をしなかったようである。
いわば門前払いである。
これは、最高裁に加重な負担をさせないための工夫であるが、そのため、実質的な争いは控訴審でほとんど決着することになってしまった。
その意味で、控訴審というのは怖いというのが実感である。
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