今日の日経を題材に法律問題をコメント

2005年06月16日(木) 懲役刑と罰金刑のどちらが重い?

 日経(H17.6.16)夕刊に、わいせつ漫画を出版した出版社社長に対し、東京高裁は、「漫画と実写物ではわいせつ性に差がある」として、一審判決の「懲役1年、執行猶予3年」を破棄して、罰金150万円を言い渡したと報じていた。


 刑法の規定では、罰金刑よりも懲役刑の方が重いことになっている。


 被告人は懲役刑から罰金刑になったのだから、法律上は減軽されたといえる。


 しかし、懲役刑であっても、執行猶予の場合には刑務所に行く必要がない。 お金を払う必要もない。


 それに比べると、罰金刑として150万円を支払うのでは、被告人としては、かえって重くなったと考えるかもしれない。


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