2005年10月01日(土) |
ホワイトホールの先には |
かくしてブラックホールに吸われた私は、 5ヶ月先の未来に出現したのである。 (久々に来たからなんのこっちゃという人は2005年04月30日!)
しかし――私は気づいた。
たしかにこの世界、私が元いた世界にそっくりだ。 単純なタイムスリップに思える。 だが、さっきから感じている、この違和感。 まさか私は、また例のごとく ろくでもないパラレルワールドに迷い込んだのではなかろうか。
この違和感。
「おい、何やってんだ!」
後ろから声をかけてきた、その男は私の愚友である。 この声、この顔、間違いない。 しかしその姿は――
おおおお前が何やってんだすっぽんぽんで!!
「す…なんて? いいからお前、自分の格好見てみろ!アホにも程があるぞ! 風呂じゃねえんだ、ちゃんと服脱げよ!!」
ふ、風呂?!
そういえば行き過ぎる裸体の人々は、顔を赤らめて私を見ている。 これでは逆ではないか。まるで私が裸で歩いているかのような…
――え?!そういうこと?!
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