京都の街を闊歩する一番隊6人。
…なんか前にもあったぞこのシチュエーション。
わかった。修学旅行だ! 班別行動ってあったなあ。懐かしい。
班長!そこらで抹茶でも飲みませんか!
「…班長じゃなくて組長です。 どうしてわざわざ抹茶飲むんですか。帰ってからにしなさい」
班長!京都タワーが見たいんですが、どこですか!
「だからあ」
言いかけたとき、先に歩いていた隊員の一人が路地を指差した。
「沖田さん!浪士2名こちらを見て逃げました!」 「追え!」
走る。
しかし数十メートル行った所で浪士は行き止まりにぶち当たり、 くるり振り向き刀を抜いた。
「くそっ幕府の犬め!」 「返り討ちにしてくれるわ!」
お。チャンバラが始まる。この場合誰が印籠出すんだ?
「当方は新撰組。 長州藩の方とお見受け致す。詮議のため同行されたい」
落ち着いた声音で班長は言って、 班員たちはその間に切っ先揃えて2名を取り囲む。
出たっ!新撰組流ふくろだたきの陣!!(ふくろ斬り?)
「くそ…死ねっ!」
逃げ場を失った浪士、いきなり班長に斬りかかった。
〈続〉
|