あんなー、きょうのにっきな、よまんでええから。 たいしたことかいてへんし。
あんな、わるぎはないねんで。 わるぎはないねんけどもやな、はーいたいねん。 しかもあしたもしごとやし。 もうな、かんじへんかんするいよくもないわ。
そやからな、よんでるひとおったらな、ここでやめとき。 そうや、もうほかのひとんにっきよみいや。 な。じかんのむだやさかいな。たのむわ。
…。
まだよんでんのかいな。あんたもものずきやなあ。
あんな、きいつかわんでもええんやで。だいじょうぶやで。 それよりな、なんかほかのことしいや。 しゃかいにやくだつことはべつにせんでもええけど、 なんか、そうやな、そのぱそこんそうじするとか、 ながいことあってないともだちにめーるするとか、 なんかあるやろ。 な。そうしい。それがええで。
…。
あんた、ひとんはなしきいてたか? よむなてゆうてるやろ。なにしてんねん。 ええか、もういっかいゆうで。
よーむーな、ゆうてんねん。
ひらがなあかんのやったらかんじつこたる。あんたのためやで。
読ーむー菜
うわ、まちごうてしもたやんか。 このぱそこんももちぬしににてあほやさかいなあ。
な、でもこれでわかったやろ。 だからもうかくんやめてもええやろ?
…。
なー、たぶんあんたでさいごやで。 ほかのひとみんないまごろほかのにっきよんでんで。 やめときて。もうなんもないて。
あ、そうやこうしたろ。
〈かん〉
ほら、いつものおわりやろ?これですっきりしたはずや。 かんじ?ぜいたくゆうたらあかんわ。 かんじにするのにへんかんてゆうぼたんいっこよけいにおさなあかんのやで。 ぱそこんもよくまちがいよるからなおすんもあるんやで。
ああ、もう、よけいによんぎょうもかいてしもたわ。 それもあんたがよむからやで。こまるなあ。 な。たのんから、ほかいってくれ。な。な。な。
まだよんどんのかいな。
わかった。ほなこうしよ。 ふこうのてがみてあるやろ。それや。 これ、きょうのにっきな、ふこうのにっきやねん。 さいごまでよんだひとはな、にっきをななつかかなあかんねん。
ほらいやんなってきたやろ。めんどくさいやろ。ふこうやろ。
あれおかしいな。なんかちゃうな。 あ、ちゃうて。 かかんかったらふこうになるーゆうておどさなあかんのやんか。 しもたなあ… だいたいいちにちにななつもかいたらにっきあらへんし…
やめ、いまのなしな。
そうやな、そうや、ういるすにするわ。 これさいごまでよんだひとのぱそこんにはな、ういるすがはいるで! それもな、ひとにうつるういるすや!うそやないで、ほんまやで! うつったらなあ、やりたくもないのにあわおどりして、 ちゃげあすの「らんなー」うたいながらしぬんやで!
こわいやろ。ははは。 これでだれもよまんはずや。
あっ。まてよ。あんたはしぬんか。いかんなあ。 そんでしらべにきたけいさつも「らんなー」ゆうてしぬやろ、 ますこみがきたらそれもしぬやろ、 そのぱそこんすてたら、ごみしゅうしゅうのひともしぬやろ、 しゃかいもんだいなってまうわ。 ちゃげあすもせきにんとわれてかわいそうやし…
えらいことになったわ。どうしよ。
あ、わかった。
ええことおもいついたで。 さいごまでよんだらあかんのやろ。さいごまで。だから
〈続〉
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