2003年10月06日(月) |
免許証を尋ねて三千里2 |
そして私は、店長に免許証をもらったヤクザを探すことになりました。
『ごめんよお、本名は俺も知らないんだ。 でもいつもサングラスでアロハシャツだからわかるはず』
…と言われたんですが…。
サングラスアロハ、多すぎ!! なんでヤクザってこうも南国風なんですかね。 今は寒いから刺繍入りの皮ジャケット着てるけど、 それ…ドンキホーテで売ってたやつでしょう?
「やかましい。何だお前は!」
センスないよ。
「くいだおれ人形が言うな。てめえ…どこの組の回し者だ?」
えっまわし派?! トランクス派とブリーフ派に加えて、まわし派?! なんて斬新な。やっぱお兄さん、センスいいね!
「…人の話聞いてるか?」
そこへやってきた、見覚えのある男。
「おい、トラ。何やってる」 「シュウさん!いや、こいつがね…」
あ、修太郎さん。
「あ、ひょうたん教祖じゃないか。元気かい?」
おっと、ここで修太郎さんが誰だかわからない人は、 【2002年02月02日(土) 正しい不良になるために】を参照だ!
「ま、あの日以来 俺はバカを諦め、まっとうな道を歩んでいるのさ」
ヤクザってまっとうかなあ…
「いや、今は市議会議員をやってるんだ」 「はい、シュウさんはヤクザとしては初の市議会議員、 ヤクザもファミレスで気兼ねなくチョコパフェを頼める社会を、との公約で 見事トップ当選されたんです」
好きなんですね。
「そのためにあらゆる差別と戦ってきた。 関西人も外国人も田舎者も老齢者も障害者もみな人間!」
かっこいい… たかが免許証にこだわっていた自分が恥ずかしい。
「ん?」
無免許だって… 無免許だって車に乗る権利はあるはずだ!!
「ない!!」 「ない!!」
めこ。クロスツッコミカウンター。私は気を失った。
〈続〉
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