* 世界一ついてない日常
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2002年03月17日(日) 死んじゃった!

うーん、一日考えてみたんですが……
やっぱ私、死んじゃったのかな。
ちっともお腹がすかないし、ほらこれ、三途の川じゃないかな。

そっかー 死んだのかー
死んだらホント、やることないよねー

『ふふふ……』

はっ!唐突に怪しい人影が!

『こないだはよくもやってくれたね…』

あ──!!お前は!!
……。
誰だっけ?

『おまえな…。別れた夫の顔くらい憶えておけ!』

あー!あー!深層水!!

『創世神!』

惜しい!

『惜しくない!
 まったく…どうしてこれが恐怖の大王のママなのか。男だし』

うるさいな!オレが聞きたいよそれは。
そもそも今日の日記初めて読んだ人は何が何やらって感じ。

『詳しくは2月22日からの「ママになる!」シリーズだ!』

いやあんた、神様がそんなこと言わんでも。

『とにかく…。お前もせっかく死んだことだし…。
 もう一度、やり直せないか。大王が寂しがってる』

それ言われると辛いな…。大ちゃん、元気にしてます?

『ちゃんと一人前に世界に破滅をもたらしているよ。
 滅ぼす星と残す星の区別もつくようになったし』

は……はあ、そう。バイオレンスな職場っすね。

『地球の賞味期限は1999年7月だったんだが、
 別れた妻の星を滅ぼすのもなんだか気がひけてな』

あ、ああ、そう。あーよかった。

『どうだ、お前もここに残って、一緒に宇宙の管理をしないか』

でも私、就職先決まってるし……。
月給は手取りでいくら?

『星三つだ。もちろん恒星だぞ。ボーナスには白色矮星』

ん、ん──。そんなのもらってもな……
だめ、やめやめ、地球に帰る。

『な、なら、天国に行かんか? 地獄でもいいぞ』

どっちもやだなー
だいたい天国は暇で死にそうだし、地獄は痛くて死にそう。

『大丈夫だ。最近は競争が進んでるからサービスも良くなった。
 一度、行ってみたらいい。回数券をやるから見学しておいで』

回数券?
まあいいや、見学だけなら面白そう。

てなわけで私は、
金と銀の回数券?をもらい、タクシーでまずは天国に向かう。


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