* 世界一ついてない日常
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2002年02月20日(水) 「 」と私

私は、「 」が嫌いだ。書くのもイヤなくらいに嫌いだ。
特にまるまると太ってるやつは大嫌いだ。
触覚がぶっといのはもっともっと嫌いだ。

でもちょうちょはすきだ。
小学生のころちょうちょを守るために
悪ガキと取っ組み合いしたぐらいだいすきだ。

「 」とちょうちょには天地の開きがある。
天地がひっくり返ってもここはひっくり返らないでほしいものだと思う。

まず飛び方がみっともない。
ちょうちょがひらひらひらなら、「 」はぶさぶささぶさ。
ちょうちょをさわるとこなこなするが、「 」は…さわりたくもない!

色もなんかおかしい。
よくて灰色わるければ黒オレンジ。たまにおぞましい目ン玉模様なんてついてる。
あんな趣味したやつとはつきあえない。

そもそも、葉脈形の触覚がいけない。
あれをいっぱい集めたプールに飛び込めと言われたら、死んだ方がマシだ。

それに、なぜかやつらは家の中に入ってくる。
しかも私がいやがってよその部屋に光つけると、ついてくるんだぞ!
どう考えても私がいやがるのを面白がっているに違いない。

それから、体が妙にまるまるつやつやしているのも気色が悪い。
腹に残った節くれがうごうごしているのなんて、想像するだけで失神しそうだ。
だってちょうちょを見ろ!
羽が飛んでいて、体はちょうつがい程度にしかない。あれこそ飛ぶべきものだ。
いもむしもまるまるつやつやしているが、あれは私をいじめたりしない。
しかし「 」は、あの図体で飛びたいと言いやがった!その結果があれだ!!


……以上の理由によって、私は「蛾」が嫌いである。


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