* 世界一ついてない日常
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2002年01月31日(木) 不良の中の不良

今日バスの中で不良の中の不良という人と知り合いました。

頭は右脳が金、左脳が銀で色分けされてて、
ズボンはだばだばで、靴は鉄のビスが入ってる、
まあ一般的な不良です。
ホントに悪いやつはこんな分かり易い格好してくれませんからね。
今時珍しく硬派な不良なんですね。
…とか感心してたら、

「おいナーニ見てンだ」
おお!
ホントに不良です。硬派です。嬉しくなっちゃいますね。
「ニヤニヤしてんじゃねえよ!」
恐喝?これ恐喝?
「いやっ…別に恐喝じゃねえだろ?これは」
あっ言葉通じる。そっか日本人ですもんね。
「そーだよ。あっ」
ん?
なんだ?おばあさんに席を譲ったよ。
「おうよ。不良の中の不良だかんな」
なんですか、それ。
「ワルだかんな。不良に飽き足らなくなってきた」
ははあ…
社会でわるいことするのが不良、
不良の中でわるいことするのが不良の中の不良。
不良にとってのわるいことは「いいこと」なんですね。
「文句有るかよ。ケッ」
さすが不良の中の不良、毒づきます。
いいなあ。
今時 天然の不良を見られるなんて思わなかった。
「バカ野郎、オレは不良より悪い、不良の中の不良だぜ」
ごめんね。結構こだわってるんだ。
ところで、不良の中の不良は学校行くんですか?
「行っちゃ悪いかよ。ええ?文句あんのか!」
別にないよ。制服着てるから聞いただけ。
「アッタマ悪いなァ、お前。
 行かなかったら『ひきこもり』になるだろが」
そうか。『不良』がいいんですね?
じゃ折角だし変なもの食べて『栄養不良』も目指したらいかがです?
「お前ホントにバカだな。オレにも人生あるんだぜ」
ダメなんですか?
「40代の不良なんていねえだろ!えー?」
うーん。
確かに40代で現役はあんまりいませんね…
どこに消えちゃうんでしょうか?
「ホラ駅前の商店街の八百屋、あれ元は族のヘッドだゼ」
えっ不良って進化すると八百屋になるの!?
「違うよバカ。親が八百屋だっただけだ。
 市役所行ったやつもいるし服屋のやつもいるし。」
意外と身近なんですね。
「そうだよ。ヤクザな職業もバブルまでだ。
 東京行った兄ちゃんもリストラされた」
ひどいねえ。
訴えろそんなやつ!労働組合とかっ!
「ねえよ!」
そうか。だから泣き寝入りなんですね。
「大丈夫、東京で培った人員調整能力とかで独立目指してる」
にんじん…なんですって?
「……お前、バカだろ。」
よく言われます。
「バカで不良はやってけないんだ。勉強しなきゃ」
ええっ、じゃオレとかもダメ?
「うーん。金髪&変な服&改造バイクしてきたら、
 広報部で使ってやるよ。」
ほんと!?
「兄ちゃんに頼んでやる。それまで不良になっとけよ」
やった!
って…あれ?不良の中の不良じゃなくて?
「ふふん、それは不良経験5年ないとできねえことさ」
修行が必要なのか。
さしあたって君に弟子入りしていい?
「バカ。技術は見て盗むんだ」

そんなわけで週末は、不良修行です!


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