* 世界一ついてない日常
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2002年01月16日(水) 昆虫標本のキモチ。

今日は、大変なことになりました。
新種の昆虫と間違えられて、昆虫標本にされちゃったのです。
ナフタリンくさいし、ピンでとめられてトイレにも行けないし、
ていうか虫だったか?オレ。
ミドリガメとかアオガメとかデジカメとかそーゆーのだったと思うし、
なにより、オレ、ええと、
……蛾、苦手なんすよぉぉ〜!!!(実話)

向こう三軒両隣とかよく言われますがね。
自分のお向かいはアシナガバチでした。
尻の針がちょうど目の前なので、動くに動かれません。
両隣はちょうちょ。羽がくすぐったくて、まあ、これくらいは我慢できます。
でも斜め向かいが、ああ、口にするのもおぞましい、「 」!

「 」と共に人生終えるなんて、まっぴらごめんです!!
実験レポート提出刻限も迫っています。
オレはなんとか逃げ出せないかと考えて……気づきました。

この昆虫学者、もしやK大の教授か??!

さっきはあのブラックホールめいた鼻の穴に気を取られて気づかなかったけれど、
そういえばあの隠しきれない頭頂バーコード…
あれゼッタイ横髪だよな……
いや、ハゲに気をとられてる場合じゃない。
これはある意味チャンス。なにせ、うちの研究室はこの隣なのだ。

ん?
「どこですか、新種の長靴は」
──ギクゥ!!!!
うちのK教授が入ってきた!!!
ヤバイ見つかる!っていうか目的オレだし!
「どうです?珍しいでしょう」
見せんな!見せんな!
あ──!!
「あ──!!」
「どうか?」
「………………………………う…ちの学生です……(怒)」
あ──!!(泣)

首根っこひっつかまれ昆虫標本から回収される、オレの運命やいかに……。


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