2002年01月13日(日) |
トラック運送中に凍死!? |
まったくどうして私はこんなろくでもない目に遭うのでしょう。 ええ。私はまだ冷蔵トラックの荷台にいます。 さしものセールスドライバーさんも、まったく気づいてくれません。
…そのかわり私が、えらいことに気がつきました。 運送トラックの荷台は、冷蔵と冷凍がいっしょになってるんです。 クーラーに近いのが冷凍、遠いのが冷蔵、ってんです。 …隙間から覗けば、どうやら私のダンボールはその中間にいるらしい。
えらいこっちゃ!
こんな状態で凍死なんてことになったら、 明日のスポーツ新聞のトップは 「覚悟の自殺?!男子学生、トラック運送中に凍死!」 でいただきです! ちがうちがう、いただいちゃダメなんです! 水曜日までに書かなきゃいけない実験レポートもあるし、 こんなとこで死んでる場合じゃないんですよ!
なんとか脱出しないと。 私は中からダンボールをぶち破ろうとしますが、 運送会社の人はこれまたしっかり梱包してくれていました。 ならば! 飛び込み前転の要領で、私はダンボールを転がし始めました。 そしてトラックの後ろの戸の前まできて… そう。トラックが止まった瞬間に、この戸を破ればいい!
あとは、タイミング。 まだかまだか。私がじりじりしていると、 キキキ――――ッ!! 突然の急ブレーキ!! 衝撃で開いた戸から、私は外へ放り出されてしまいました。
そして…ああ…ここは…橋の上だったんですね… さらば、陸!! バシャ――――ン。ダンボールは、海へ沈んでいきました。
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