ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

「砂の塔」歌詞について - 2016年10月15日(土)

THE YELLOW MONKEY再終結後に発売される最初のシングルがドラマ主題歌として
書き下ろされたもの、しかも歌詞の内容がそのドラマの内容に沿ったものだと
知った当初は、実をいうと少々戸惑っていた。
タワーマンションという伏魔殿のサスペンスドラマ?
面白そうではあるけれど、せっかくのTHE YELLOW MONKEYの楽曲が
ドラマにリンクし過ぎるのかと思うと気がかりだった。
けれどまずラジオで一番最初に聴いて、ヤラレタ。
“そこに住めばどんな願いも叶うという愛の城”「砂の塔」THE YELLOW MONKEY
“そこに行けば どんな夢も かなうというよ
誰もみな 行きたがるが 遥かな世界
その国の名は ガンダーラ 何処かにある ユートピア
どうしたら 行けるのだろう教えて欲しい”「ガンダーラ」 ゴダイゴ
郷愁を掻き立てるこのフレーズを彷彿とさせるけれど、
THE YELLOW MONKEYの「砂の塔」は不穏だ。
ミステリアスな危険な香りに満ちている。
“あなたは今どこにいて私を見ているの”
良いねえ!
特に“誰よりも高いところからこっそり見られたい
雲に太陽のナイフが刺さって”が!
「雲に太陽のナイフ」で私は、最後の審判を連想した。
“上に行くほど傾いた塔
安定はしない 太陽に近い 天国に近い”
バベルの塔が崩れ堕ちる様も思い浮かべた。
太陽は、暖かな希望の光ではなく全てを焼き尽くす業火であり
天国は、生の終焉の場であるとも感じた。
“オレンジの馬車に積んだ黄色いカーネーション”
黄色いカーネーションの花言葉は、「軽蔑」「嫉妬」「愛情の揺らぎ」「友情」。
これらの詞がドラマ「砂の塔」だけでなく
THE YELLOW MONKEYというバンド自体をも歌っているのだろうと
考えると本当に感嘆する。





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