ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

「ROCKS!Vol.3」と「音楽と人」 - 2007年09月07日(金)

吉井和哉怒涛の露出中なので追い掛けるのが大変だ。
とにかく表紙になっているものは、チェックしなければと
まず「ROCKS!Vol.3」を手に入れた。
ゆるく長い髪を束ねた吉井がくっと上向いた顎から喉へのラインの美しさ!
モノクロームの写真たちが素敵だ。
薄い下唇のこの窪みが好きだ。
『Hummingbird in Forest of Space』について
『自分の中にある宇宙を歌おうと思った。
結局人間の細胞も宇宙だという。色んな遺伝子を持っているだろう、
そういう自分の中の可能性みたいなものに唄いかけてみよう。
というのがテーマだった。』
『スターウォーズや火の鳥のような時系列というものがコンセプトで、
タイムスリップ感がある。・・・それがこのアルバムの最後の曲
「雨雲」で、人間は彷徨ったりするけれど結局、今(現実)しかない
のだと・・・だからこそ今を大事にしないといけないというのが
伝わればいいなぁって』
大丈夫、伝わってますよ!
イエローモンキー時代も含めて、吉井和哉が音楽を遣り始めて、
積み重ねて、そして今に至るその道のりを感じることが出来る。
この曲達をLIVEでどんな風に料理してくれるのか、本当に楽しみだ。
「音楽と人」の方は、非常に貴重で高価だというシンギングバードを
指に引っ掛けてる怪しい風体の吉井和哉のフォトが良い。
胡坐でギターを爪弾いている姿が愛おしい。
インタヴュー内容で一番印象的だったのは、
『「俺は一万人ぐらいの固定ファンがずっといてくれればいいや』っていうのは、
すごくイヤなんですよ。』
『自分の思ってることを押し殺してキレイな歌を唄っているというのでは全然違うが、
これだけヘンな内容のアルバムを作ってしまうというのは、
自分が今やってて一番楽しいハードルなんですよ』
『吉井和哉を愛して欲しいんですよ。で、愛されたいんですよ、たぶん(笑)』
出た!(笑)
流石、以前FCのHPで
『基本的に可愛がってほしい。本当は可愛がってほしい。ってか、もっと可愛がれ!!』と
言い放った男だ!
業が深い人だよねえ。
じゃなきゃ、こんな聴く者を引き摺り込むような音楽は作れっこないか。
『俯瞰で見ると最低の男に見える部分もあると思う。
でもやっぱり音楽を邪魔した場合は俺はそれを全部切る!っていう生き方を
している。しょうがないです。音楽しかないから、やることが。』
音楽の神様に愛されちゃった男がどれほど大きなモノと引き換えに
その愛を受け入れたのか、どれほど大きな犠牲を払って来たのか
考えたら胸が苦しくなる。
それでもやっぱり今この時代に、吉井和哉がこうして新しい音楽を作り
LIVEという場で我々に届けてくれている事が私は、嬉しい。
既にスケジュールを抑えてあるという来年の新アルバムも
そしてその先も、きっとずっと私は吉井和哉の可能性に期待し続けるだろう。
そう信じられる。





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