2005.6.4.新潟フェイズ - 2005年06月06日(月) LIVEレポを書くのが夢だった。 大袈裟に聞こえるだろうが、これが正直な気持ちだ。 THE YELLOW MONKEYを好きだと自覚してLIVEへ行きたいと思い始めて早9年目。 想い焦がれつつもあの怒涛のパンチドランカーツアーLIVEにさえ行けなかった 私が吉井の生歌を聴けたのは、夏のイベントを除けば2001年大阪ドームの たった1回だけ、しかもあの時はあの「メカラウロコ8」をもって活動休止という 状況だったから、純粋にLIVEを楽しむというよりは様々な感傷で一杯になっていた。 だからこそ、この『YOSHII LOVINSON TOUR 2005 AT the WHITE ROOM』 新潟初日のLIVEに立ち会えた事は大きな喜びだった。 まずこの新潟LIVEへの旅を一緒に過ごせた友人に心から感謝する。 ホテルに荷物を置いて早速新潟フェイズへ行ってみる。 まだ早い時間だというのに開場前には既に大勢が並んでいた。 メル友さんに偶然出会えてラッキーだった。 あの人混みの中で巡り会えて共に語り合えたのも、大きな恵みを感じた。 グッズ販売の列に並び目当ての物を色々購入した。 各会場限定Tシャツが魅力的だ。パンフレットなど一部の商品は、 いずれHP上でも購入出来るようなので有り難い。 一旦ホテルに戻って荷物を置き、さていよいよ出陣だ。 整理番号100番ずつの列に並び、開場を待つ。 ついに列が動き出して100番までが入場した時大きな物音がして悲鳴が響いた。 あの時は肝が冷えた。あとで聞いたが入り口に殺到して何人か転倒したらしい。 大きな事故に為らなくて本当に良かった。 続いて私達の番が来た。最初に打ち合わせていた通り、エマ側右端を狙う。 友人は、最前をGET。私は、正面を見ればエマを斜めに向けば吉井という 私にとってはベストポジションをキープした。 ダンスリズムが流れる中、開演時間が刻々と迫っていった。 舞台監督が登場して、LIVEの注意を話してくれた。 「スタンディングLIVEの注意点の数々」慣れている人にとっては笑えるだろう事でも 初心者には重要な事だ。現に1200人の観客の中にはミュールやサンダルや スタンディングLIVE向けにはちょっと心配な服装の人も見かけた。 舞台監督の最後の言葉「日本のロック史に残るライヴになると思います。」 この言葉が本当に頼もしくグッと来た。 そしてその言葉は、真実になった。 SEが止み、エマが正面に現れた。 黒の上下にラメ文字が入った襟ぐりの大きく開いたタンクトップ。 そして吉井が登場した。ピンクのサテンシャツと黒のスラックス。細い。 1曲目「PHOENIX 」 並んでいた時「20GO」の音が最初に漏れ聴こえていたものだから、こっちが オープニングかと危ぶんだが、「PHOENIX 」が鳴り出して感動した。 この飛翔感は素晴らしい。これがLIVEの音なのか。 エマが正面でギターを弾いている。少しほっそりして髭がとても似合っていて、 とにかくエマがギターを奏でている姿を間近でみている事に胸を熱くした。 そして斜めに見やればマイクに向かう吉井の姿が。 4年半もブランクのあったステージだとは思えない。 最初表情も声も少し硬かったように感じたけれど、それも直ぐに消えた。 2曲目「欲望」でのうねりは凄かった。 会場全体のボルテージが一気に上がってエネルギーがステージ中央に渦を巻いて 暴発したようだった。 あれで「おとなしく見ていよう」なんて思ってた私にスイッチが入ったようだ。 3.「TALI」改めて良い曲だと実感した。LIVEでますますパワーを増していた。 4.「SIDE BY SIDE」LIVE映えのする曲だと思っていたが想像以上だ。 5.「WANTED AND SHEEP 」堪らなくセクシーだった。 6.「RAINBOW 」 7.「20 GO 」 8.「CALL ME 」 9.「BLACK COCK'S HORSE」 10.「MUDDY WATER 」 「っば」の前に「ちょっと待て。」と言ったあと 「黒い乳首が透けてるよ〜。」と汗で透けた乳首を指してたのが可笑しかった。 メンバー紹介のコーナーが圧巻だった。 まずドラムの金子君を「明日24歳になります。実は私の17歳の時の息子です。 不良息子で乳首を吸うのが大好きだそうです。」と金子君に投げKISSを送るも、 当の本人に「いらん」と拒否られてたのに笑わせて貰った。 ドラムセットはシンプルだけど、パワフルで良い感じのドラムだと思った。 次がベースの根岸さんで「ロンパリじゃないドンペリのコルクを抜こうとしたら、 彼が『俺が尻でコルクを受け止める』と言いやがりまして・・・ 結局失敗しましたが・・・」と紹介。 根岸さんは、ステージ左側中央の奥まった場所だったけれど、 ドラムの直ぐ傍にいらっしゃって、ドラムとの息がビシッとあって要を締めて おられたように感じた。頼もしいお方だ。 ギターのバーニーさんの紹介は、「僕が15の時静岡大学に見に行って・・・」 「ちんげが・・・ちんげ」ヤダなあもう。中学生どころか小学生みたいだわ。 「ちんげ」連呼ちゃって。でもそこが吉井さんらしくて微笑ましいのだけども。 重症だね(笑) 最後はエマちゃん。エマの歓声が凄まじかった。 途切れないエマへの熱い声に「甘やかすな。」「執行猶予中」 「世田谷から来たエマ」とか言ってたけど、何の事やら良く判らない(苦笑) それでもエマの笑顔が見られたから良い。 「MC無しにしようと思ったのに」とか口走ってたけど、 「ライブ遣れて目茶滅茶嬉しいです!」と言ったその吉井の、 LIVEを楽しんでいる姿がこちらは最高に嬉しかった。 どこかで「俺も愛してるよ〜」と応えてた。 メンバー紹介で「こういう新しい友達と遣ってます。」と言って 「それでは友達の歌を」と奏で始めたのが「JUST A LITTLE DAY 」 吉井の38年、今まで辿って来た音楽の道、そしてこれから続いて行く音楽の道、 培って来た絆、新しく紡いで行く絆とか、そんな事を感じた。 本編最後は「FINAL COUNTDOWN 」LIVEに映える曲との想像以上に盛り上がった。 アンコール1曲目は「スティルアライヴ」。 好きな曲なので嬉しかった。アレンジが尚の事良かった。 これが聴けてラッキーだったのだけど、あとで気づいたけれど 「BLOWN UP CHILDREN」「HATE」「WHAT TIME」「SWEET CANDY RAIN」が 無かった。凄く残念だ。どこか他の会場で遣ったとしたらどうしよう。 2曲目「FOR ME NOW 」の後にラストは「トブヨウニ」。 この曲がここまで素晴らしいとは思ってなかった。 伸びやかで自由で新しい風が吹いて来るような力を貰える曲だった。 この曲を遣る前に 「ライブが出来て幸せです。もう20年くらいは遣りたいです。」と言ったけど、 一度は音楽を止めようとまで思い詰めた人が、ソロとして立ってもLIVEに 立ち向かうまで長い時間を必要とした人が、初ライブでこんなにLIVEを 楽しんでまだ20年も遣りたいと遣れそうな気がすると、 そうまで口に出来たという事に胸が一杯になった。 正にPHOENIX だ。LIVEの申し子吉井和哉は、 また進化した麗しい翼を携えて我々の前に舞い降りた。立ち会えて良かった。 始める前、事故だけが心配だった。 LIVE中何人か運び出されて行く人も見掛けたが大ごとになることも無く、 これは大成功と言えるのではなかろうか。 YOSHII LOVINSONツアーは、今軽やかに雄々しく飛翔した。 1ヶ月後のツアーの終わりにLIVEがどのように成熟したものに為っているか 楽しみだ。 LIVEの興奮冷めやらぬまま、とっても素敵な方々の打ち上げの会に 参加させて頂いた。 大勢のTHE YELLOW MONKEYファンの方とお話出来るのは初めてだったけれど、 優しく声を掛けて下さって感激した。 エマファンはエマファンの、ロビンファンはロビンファンならではの LIVE感想だったのが実に興味深かった。 最高の夜をどうもありがとう!
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