ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

値段以上の読み応え - 2005年04月08日(金)

「VintageGuitar vol.16」と「激刊!山崎」が届いた。
「VintageGuitar」は「FENDER ジャズマスターとジャガーのすべて」と
「ロックな女性プレイヤー」特集で、リタ・フォードやジョーン・ジェットや
沢山の女性ロッカー達のステージ写真や愛器達、本当に美しい。
「THE YELLOW MONKEYが愛した楽器たち」という記事が載せられているのだけれど、
これはカラーではないのが惜しい。
けれどあの「メカラウロコ15」で展示されていたMONKEYのそれぞれの時代を担った
楽器たちがコーナー毎に紹介され、そして『最後の「JAM」を奏でた
ギター&べース』が掲載されていたのは嬉しかった。
PUNCH DRUNKARD TOUR1998/1999の機材に添えられたコメントの
『巨大なロックン・ロール・バンドに成長した彼らはツアー機材もスゴイ数』という言葉が印象的だった。
「峠」の一節
“巨大なモーターのエスカレーター
 それに乗り僕らは夢見たね・・・”を思い浮かべた。

巨大なロックバンドを解体して彼らは、どんな姿を目指しているのだろう。
「音楽と共に生きる仕事人たち」というコーナーでは、
YOSHII LOVINSONの「WHITE ROOM」に参加されている勘澤典弘氏の
インタヴューが載っていた。インストゥルメント・テクニシャン集団「JAM」に所属し
長年THE YELLOW MONKEYのLIVEを支えアルバム「8」のレコーディングに貢献し、
今度の『WHITE ROOM』の「WANTED AND SHEEP」では
NORIHIRO“ZZ”KANZAWAとギタリストとして表記されているのだ。
私はこの「WANTED AND SHEEP」がもの凄く気に入って仕舞っているので
この方がこの味わい深いギターを弾いていらっしゃるのだと知って嬉しかった。
楽器や機材に精通しておられるのは勿論、楽器の音だけじゃなく
YOSHIIさんというアーティストそのものまで深く理解して厚い信頼関係を
築いてらっしゃるのだと感じた。
この方が今度のツアーメンバーになるのだろうね。
ステージ上のお姿を拝見するのも楽しみだ。

続いては「激刊!山崎」。
まだ1/3ほどまでしか読んでいないけれど、ご本人「ウンコページ」と仰る
この元ロッキン・オン・JAPAN編集長・山崎洋一郎氏の編集後記は、
これだけ纏めて読めるのは至福だ。
「まる秘おセンチ日記」でジャパンバッシングをやらかした吉井和哉への
大反論は、前に読んではいたけれども、やはり面白い。
『「最近はどうしちゃったの?」みたいなファンの声が
(実はただの利己的な)無責任でどれだけ非生産的でやる気をそぐか』と
いうところは、
文脈とは関係ないところではあるけれど大いに頷けた。
偉そうな批判も実はただの好き嫌いでしかなかったりするものだ。
「MONKEY時代は良かったのにソロのYOSHII LOVINSONは・・・」等と
いうのは、嗜好が合わないだけじゃないの?と思う。
1997年第一回フジロックの記述は、やっぱりズシっと来た。
「作戦ミス」あの時台風に襲われず、状況の変化に上手くバンドが
対処出来ていれば?なんて思うのは愚かだね。
過去は変えられない。
吉井和哉詩集「SO YOUNG」への『ロックが持つ「ネガティヴ」という特性』に
ついての箇所、PUNCH DRUNKARD TOUR終了後JAPAN表紙になった
あの灰色の雲が垂れ込めた海辺の取材時の話が心に残った。
山崎さん、ロッキンオン誌へ移られても、Jロックを見守り続けておられる
あなたの眼差しを深く信頼しています。
THE YELLOW MONKEYから巣立った4人の行方をどうぞこれからも
その厳しく暖かな眼差しで、どうぞ宜しくお願いします♪





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