ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

最後の「JAM」 - 2005年01月25日(火)

Rockin'on JAPANやuvなど、幾つかの音楽雑誌に、昨年12月26日の
「メカラウロコ15」のレポートが載り始めた。
Rockin'on JAPANでは、見開き2ページの「JAM」のフォトのみ、文章はない。
けれどそれも彼ららしい最後のようで納得出来た。
uvでは思いがけず扱いが大きく、大き目の写真と記者によるレポが載っていた。
“コンチクショー”と思った箇所が同じで大いに頷いた。
最後の「JAM」が余りに儚くて、幻だったのでは、とさえ感じていたけれど、
あの「JAM」の演奏がTHE YELLOW MONKEY解散という事実をこの上なくはっきりと
告げていたものであった事を今更ながらに実感した。
先週、福岡の深夜番組でこの「JAM」がフルオンエアされていたのだ。
福岡の方にビデオを送って頂いて、この映像を見る事が出来た。
ステージに4人が現れて、おもむろに楽器を手にして、演奏が始まる。
いつものようにアニーがリズムを取ってドラムを叩き、ヒーセがベースを、
エマがギターを、三国さんがキーボードを、そしてロビンが歌う。
でも演奏された曲は、私達が身体に馴染んだ「JAM」では無かった。
メロディーは同じだし、ロビンの歌声も違って聴こえた訳ではないのに、
“涙化粧の女の子”と客席を指差す仕草も、間奏でマイクを離れ観客を煽るのも、
あの頃のように見えるのに、「JAM」そのものが違っていた。
かつてTHE YELLOW MONKEYだった人達があの日一日だけ集まって「挨拶」した
曲だった。
このビデオを見て、私は心の底から初めてTHE YELLOW MONKEYがもう居ない事を
認識した。
この4年以上ずっとTHE YELLOW MONKEYのLIVEを見たいと願い続けて来たから、
再始動を信じ続けて来たからこそ、この最後の最後の「JAM」は、
私に「夢が終わった」事を判らせて呉れた厳しくも有難い別れの言葉だったのだろう。
忘れる事も捨てる事も出来はしない。
そんなに生易しいものじゃない。
でもYOSHII LOVINSONのソロ活動にギター菊地英昭が参加するからといって、
YOSHIIとヒーセが変わらず親しくしているからといって、甘い期待を寄せる事は、
もうやめよう。
これから4人がそれぞれ進んでいく音楽の道・遠い遠い遥かな道のりを
自分の場所から見遣っていきたいと思う。





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