耳を塞いじゃいけないね - 2004年08月25日(水) 9月30日発売予定の次号「bridge」に 『4人はなぜ今解散を選んだのか?全てを明らかにする超独占インタビュー』 が載るのだそうだ。 THE YELLOW MONKEY解散が発表されて以来、 「bridge」や「rockin'on Japan」のBBSでも、渋谷社長に メンバーへの取材を望む声が多かったものなあ。 渋谷社長が一体どんな風にメンバー4人に斬り込んでいるのか興味ある。 けれど、本当の気持ちを言えば、「解散」の詳しい経緯を 別に無理して話してくれなくても良かったのにとも思う。 『敗戦の将、兵を語らず』って言うよね。 今の日本の音楽業界という戦場で、THE YELLOW MONKEYは力尽き敗れ去った。 戦に負けたのだ。敗戦の過程やら責任やら、私はそういう事柄を聞きたくはない。 どうにもこうにも往生際悪く、『いつの日かまた4人で』という夢を 捨て切れないでいる者にとって、『全てを明らかにする超独占インタビュー』は、 「解散」というリアルな現実を喉元に突き付ける非情な刃にしか捉えられない。 己の弱気の虫が憎い。 吉井和哉の「解散コメント」に書かれている 『別れ際にみんなと笑顔で握手をしました。 ・・・心の底からの笑顔で握手をしたのは結成以来、初めてだったと思います。 なんか凄く清々しい気持ちでみんなと別れました。』という文字が、 あれからずっと気に為っている。 何故「握手してさよなら」なの? 「作法心得」というHPに「握手」の歴史や心得が詳しく載っていた。 アテネ武士は、武術の試合のあと、右手の剣や槍を左手に持ちかえ、 あいた右手同士、握りあったという。 これが今日、儀礼的な習慣としての「握手」が行われるようになった始まりらしい。 THE YELLOW MONKEYは音楽業界という戦場で共に戦った戦友であり、 と同時に各々が 一人のミュージシャンとして全身全霊で闘った戦士同士でもあったんだろうなあ。 「bridge」インタヴューを読むのが怖い、自分の受けるダメージを思うと辛い・・・ そう思っていたけれど、 志半ばで敗れ去った(THE YELLOW MONKEYで天下獲りたかったんだろ?吉井さん!) バンドの敗戦の弁をメンバーが語ってくれようと言うんなら、 こちらも覚悟して正座して聞かせて貰うよ。 言い訳にすぎないとか、誰かの所為だとか、色んな非難も嫌ほど浴びるだろうに、それでも 我々ファンに伝えようとしてくれるその姿勢を愛しく思う。 つらつら書いていたら、"Petticoat Lane"からのお知らせで、 『9月1日発売 ROCK JET EMMAさん連載インタビュー / THE YELLOW MONKEY 解散について』だそうだ。 エマさんが一番に話してくれるんだ! あと一週間。 解散コメントでの 『話し合う中で、逆に今は「この四人」だから無理なのかな?とも感じさせられました。』 このエマさんの言葉が一番私には、重かった。 怖い・・・けれど真摯に受け止めたい。
|
INDEX past will 時の谷間 |