ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

ソロとバンドと - 2004年08月23日(月)

CROSSBEAT最新号に載ったジョン・フルシアンテのインタヴューを読んだ。
『音楽は美しいものだから、俺は音楽をやるのさ。・・・
音楽は純粋に美しいし、音楽を愛してるからこそ、俺はその努力を
惜しまないんだよ。それ以外の理由なんてないと思うな。』って言ってる。
脅威的な創造力に溢れた今の状況を『こういう状況になる為に凄く頑張った。』と
『この5年間、音楽を聴くこと、曲作り、ギターの練習、音楽について考えることに
全ての時間を割いてきた。』・・・こう言い切れるジョンの純粋さが眩しい。
文字通り全身全霊を音楽に打ち込んで来たからこその発言だろう。
『俺の使命は・・・心から音楽を愛してるから音楽をやってるんだってことを
みんなに知ってもらう事。その気持ちを込めて作る音楽はどういうものかっていうのを
みんなに聴いてもらう為にやっている』
『チリ・ペッパーズは間違った理由で音楽をやってはいない。』
『そのバンドの一員である事を誇りに思っている。』
レッド・ホット・チリペッパーズのファン、そしてジョンのファンは、
これを読んで本当に嬉しかったのじゃないかな。
私のようについ最近彼に惹き込まれた人間にとっても、これらのジョンの言葉は
大きな力を持った。
ジョンは次々に湧き出してくる曲のアイディアをバンド用・ソロ用に
自在に振り分ける事が出来るのだという。
歌詞のアイディアが既にある曲が出来た時は自分用に、タイミングを見計らって
バンドの為に取って置く事もあるのだそうだ。
インタヴューは「音楽の可能性」についてのジョンの考察に及ぶ。
今我々が存在する次元とは全く異なる次元に、いわば精神世界と言うべき世界に、
我々の自己は存在していて、全てのアーティストはその次元の自己と接触して
アートを生み出す・・・絵を描き出したり、音楽を作り出す・・・
『音楽の核にあるものは実際に曲を書く前から既に存在している・・・
曲の魂、絵画の魂は俺たちが手掛ける前から既に在るものなんだ。』
ジョンの主張は実に興味深い。
怖いくらいにピュアな人なんだろうなあ。
「シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル」の前のジョンのソロアルバム、
「トゥ・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズ」が
明日届く予定だ。
ジョンの音に触れる事が楽しくて仕様がない。
この人の才能にリアルタイムで触れられる事が(LIVEでは無い事が残念だけど)
CDやDVDという手段ではあっても、同時代であることが、とても嬉しい。

ジョンのインタヴューを読んでいて、どうしてもTHE YELLOW MONKEYと
吉井和哉の事を思わずにいられなかった。
何故YOSHIIは、バンドを活動休止にしたままソロ活動を続ける事が出来なかったのか?
ヒーセは、THE YELLOW MONKEY休止中のHEESEY WITH DUDESでは
いられなかったのか?
やっぱり、悲しいけれど「音楽性の違い」だと言うしか無いんだろうな。
そんな事を思いながら、CROSSBEATのアンソニーに耳打ちされて少年のような笑顔を
綻ばしているジョンのフォトを見たら、涙が出て来た。





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