続「Bridge」 - 2004年07月02日(金) 『at the BLACK HOLE』を掛けながら、「吉井ついに語る!!」を 読み返している。 「20GO」に始まり「AT THE BLACK HOLE」に至る全10曲、 ひとつの完成された世界だ。繰り返し繰り返し聴いて身体に馴染んだ音だ。 私は、このアルバムが好きだと自信を持って言える。 渋谷氏が『音楽評論家として責任持って・・・最後まで誇りに思える作品だ』と、 そうYOSHIIに言い切って呉れた事が嬉しい。 セールス面で言えば、メーカー側としては期待した程の成果ではなかったのだろう。 YOSHIIの口からでた「反省会」という言葉に少しばかりショックを受けた。 けれどTV出演一切なしで、ラジオ局行脚と音楽雑誌以外の情報誌のみの取材だけでの あの状況は、善戦したのじゃないかと私は思う。 今の音楽シーンで、YOSHIIの曲は異質だ。耳障り良く、流し聴き出来る曲達が溢れる中で YOSHIIの奏でる音と紡ぎ出す詞は、独特の存在を主張する。 『ちょっとの人しか評価してくんない』・・・それで良いじゃないか。 大勢に流し聴かれるよりも、少しではあっても、熱心に耳を傾ける人がいれば。 それよりも私が思うのは、今回の「BLOWN UP CHILDREN」と「HATE」の 出来栄えの凄さから言って、両A面ならぬ「トブヨウニ」とのトリプル発表に して欲しかった。PVも作ってジャケも3種類作って大々的に売り出して欲しい。 それだけの価値のある楽曲だと思う。 そして「SWEET CANDY RAIN」の“もう誰のせいにもしないって”のフレーズに 関しての渋谷氏とYOSHIIの遣り取りにグッと来た。 何だか凄く色んな事を考えさせられた。「SWEET CANDY RAIN」を初めて聴いた 昨年12月から今年1月まで、歌詞考察やらPV探求やら、 私はこの曲に取り憑かれていた時期があった。それぐらい衝撃を受けた曲だったからだ。 渋谷氏曰く「SWEET CANDY RAIN」という曲を作る為のアルバムだったという 『at the BLACK HOLE』から更に一歩進んだ段階へ至る吉井が分岐点だと 表現する「トブヨウニ」この3rdシングルの意味は大きい。 縫い針の首飾りと首筋につけた傷・・・貴方は最高にエロテイックな存在なんですから 『しっかりスターであることも引き受けて』露出して下さい。 それがあなたの使命です。
|
INDEX past will 時の谷間 |