ちょうちょうの気持ち
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遅い夕方に祖母に連れられてい歩いた道に、赤くて丸いでんきがついている 建物があった。 消防の分署なんだか、とにかく正体不明なんだけど。 人気のないくらい建物で、丸くて赤いでんきがやけに寂しげで。
祖母の家からはわりと近くだったけど買いものみたいにいつも通る道ではなくて、 たぶんお寺でのお茶会の帰りとか、にとおる道だったと思う。
ある夜その建物の夢を見た。
母とその建物に入ると、そこは銭湯の脱衣場のような広いところで、人が 沢山居た。たくさんの大人に話し掛けられたような気がするが、もう覚えて はいない。でも、暗めの蛍光灯のような光の中の沢山の人たちを、なんとなく 覚えているような気がする。
小学校1年生のとき、クラスにホカリミヨコさんという子が居た。 ちょっと独特な雰囲気の子だったけど私はなんとなく好きだった。 不思議だったから?かも。 ある日、その子と一緒に祖母の家に行ったことがある。 その日はお茶のお稽古で、終わるまで待っていてね、と祖母が彼女を居間に 残して私をつれてお稽古を始めた。お稽古が終わって居間に戻ったら、 彼女は帰ってしまっていた。 そして祖母が「もう、お友達は連れてこないでね」と言った。
その子はほどなく転校してしまったけど、私は彼女の家が、その赤いでんきの 灯った家のような気がしてしかたなかった。
いまでもなんとなく。
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