ちょうちょうの気持ち
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2002年06月23日(日) めめ帰る

世捨て人、いや家捨て猫めめが帰ってきた。

めめは草太がまだ腹に入ってるとき、かにたの麓の自動車の
バッテリーを積んでいるところで泣いていたのをエプロン
のポケットに突っ込んで連れてきた猫なのだ。
当時かにたでは猫はご法度。学生の頃から飼っていた後ろ足の
ない猫を置いて行けないと懇願の手紙を出したら、なんとそれ、
職員会議で討議されたそうで、絶対家から出さないということで
許可していただいたのだけど、猫は好き勝手にやっていた。
とはいっても受け入れられたわけではないし、このうえ猫を
増やすなんてとんでもないことだったんだけど、連れてきちゃった
ものは仕方ない。久々の仔猫は可愛くて可愛くて、不満げだった
にゃっこ(猫)もいつしかちび猫と仲良しになっていた。
めめは房州ではめかぶのこと。ついでに目がぱっちりだったし。

それから草太が生まれたのだけど、めめは草太のお守りのように
いつも一緒にくっついていた。草太が米びつをひっくり返して生米
をかじっているときも、はだしで外に出て小枝をぶん回している
ときも、ベビーベットで寝ているときもめめは一緒だった。
今の家に越してきた当時、私もオットも慣れない仕事に必死になって
いたので草太はお隣りに入り浸りだったのだが、めめはとなりの玄関
先で草太を待っていて、なんだかハチ公みたいだった。
そんな草太猫めめ、我が家に新参者が増えてからはすっかり嫌気が
さしたらしく、5、6年前から春になるとふらっと出ていってしまい
冬が来ると帰ってくるという生活をしている。今年も5月の半ばに
出ていったきりだった。もう年だし、出ていく前にオットと私に挨拶
して行ったし、この冬は帰ってこないかも・・・と私は密かに覚悟を
していた。ちなみに、オットはにゃーとよってきためめに
「なんだこら、あっちいけ〜」
と冷たい態度をとっていた。めめだけは別、とか言っていたくせに。

そのめめが、昼過ぎ、オットに抱えられて帰ってきた。
草むらから出てきたという。
寒いからもう冬になったと勘違いしたのかも!?
だけど今までで一番やせ細っている。がつがつ食べる元気すらないっ
て感じ。
また暑くなったら出て行っちゃうのかなぁ?
それとも最期は草太に看取られたいと思ったのかも?
いや、ただ腹が減って帰ってきただけ?

ま、なんでもいいけどね。
口うるさいばあさんが帰ってきて草太はやれやれって感じ。
でもうれしいはずだ。




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