山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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2012年08月14日(火) 池本さんに会った

 八戸赤十字病院で4週に1回の定期診察であった。ここ数日腰から背中にかけて激痛が走ることが度々あり先生に相談したら、来週CT撮像してみることになった。手術から9年、最後にレントゲンを撮ったのも数年前になるだろうか。そろそろ良く診てもらう必要があるだろう。

 帰り際にタクシーを待っていると、見たことのある顔が正面玄関から入ってきた。池本さんであった。最初に入院したときちょうど政策推進室でお世話になった。ご子息がけがをされたとかで来ているそうだ。依頼したタクシーが来てしまったので、充分にお話ができず残念であった。

 前回読んだ「聊斎志異の怪」に続き、中国文学の「聊斎志異」の邦訳本の二冊目として陳舜臣氏の著作を読んだ。
 「聊斎志異」そのものは清代初期蒲松齢により書かれた短編小説集でほぼ五百話あるが、筆者の陳氏は十二巻本の「鋳雪斎抄本」から各巻一編ずつ選んだという。
 怪異譚といっても背筋の凍りつくような恐ろしい話は少なく、現実の人間とあの世から舞い戻った亡霊が情を交わすといった話が多いようだ。特にこの世の男と女の幽霊がセックスをするといった話も多く、当時の中国庶民の間ではその手の著作が好まれたのではないか。日本の怪談話とはかなり趣が異なるのにはちょっと驚く。

 現在BS JAPANで放送中の「画皮 千年の恋」のベースになったと思われる作品は取り上げられてはいないようで、本当はそれを期待して購入した面もあったので、ちょっと残念ではあった。

 なお、「聊斎志異の怪」で太宰治の「清貧譚」が紹介されていたが、本書では「黄英とその弟」という太宰ベースにしたという短編が掲載されており、あわせて読み比べるのも面白いと思う。

 とにかく中国の怪談は冥界からやってきた妖しい女たちが俗世の男たちを籠絡したりあるいは援助したりする。そこにはお色気が絡んでくるという独特なパターンが存在するようだ。
 だから怪談と言えどもただ怖いだけではなく、面白く読み進められるものも多いようだ。


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