山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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今日は昨日に引き続き一日「便秘(constipation)」との戦いの日であった。
前回ウンチをしてから今日で4日目である。通常だと毎日お通じのある自分としては4日は最長不倒だ。昨日から何度もトイレに入っているが、全く出てくる気配がない。とうとう再度浣腸をお願いした。
浣腸のノズルを挿入した看護師は入り口にずいぶんと固いものがあるらしい。(これを業界では「栓」という。)今回は3分間我慢した。これだって結構長いはずだが、注入した薬液だけが先行し、ウンチはほとんど出ない。この場合、次の策として指で掻き出すという方法がとられる。(業界では「掘る」という。)男性看護師でよかった。これが相手が美形のM看護師やさわやかT看護師だったりしたら明日から顔を見られないというものだ。結局肛門付近の栓をちょっとだけほじくりだしただけで、ほとんど出すことができなかった。
硬い便を軟らかくする効果のある坐薬を用いることにした。昼食後ゆっくり休んだ後、ベッドに横になり妻から坐薬を挿入してもらう。だいたい30分ぐらい我慢することと言われじっとしている。
それから15分もして、地元消防団の松田副分団長と出町班長が見舞いに来てくれた。先日行われた研修旅行の様子を教えてくれた。もちろん研修旅行といても研修とは名ばかりで、飲んで遊んでくるだけであるが。仙台と猊鼻渓に行ったらしいが、どこへ泊まって宴会をしたのかまではとうとうわからなかった。一番飲んだ出町班長は、次の日岩魚も団子も食い損ねたらしい。
坐薬も忘れるほど話に興じていたが、彼らが帰ったの時には60分が経過していた。便座に座っても便意があまりない。看護師と浣腸を併用してみようかとか相談していたが、もう一度「掘る」ことをしてみた。看護師は「降りてないから出ないかも。強力な下剤で降ろさないといけないかな。」と出て行ったその直後だ。突然強い便意があり、とても硬かった第1弾、続いて第2弾、第3弾、第4弾と連続で出た。
いやー、なんと久しぶりの開放感。でも、まだ半分ぐらいの量しか出ていないのではないかと思われる。やはり夕食後、下剤を利用してみるべきか。
3時過ぎ、いとこの福山恵美子さんが見舞ってくださった。僕らががきのころは、夏休みになると私の八幡の家にいとこがたくさん集まったものだ。いとこのほとおどは男の子ばっかりで、唯一恵美子さんだけが紅一点という状況で、年に一度街からやってくる、このかわいいいとこの存在がまぶしくて、よく意地悪をしたものである。その彼女と今はおじさんおばさん同士、昔話に興じた。
夕食後、以前一緒の職場だった舘花正義、上舘章、菊池博文の諸氏が見舞ってくれる。昨日公開したばかりのこのサイトを見て、もうすぐ労災病院へ転院するという情報に驚き、慌ててきたということだ。それにしても「獄中生活」情報がすぐに飛び交っている。さすがに市役所も情報化社会だ。排泄に苦しんでいるという話で盛り上がる。練習しておいたほうがいいぞと勧めたら、一人は試したことがあるらしい。大変さを理解してもらえた。
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