行ってきましたよ、アバド!! ああ、久しぶり。
なんつうか、やっぱり、彼は、色気があるんですよ。 イタリア〜ンなんですよ。 出てくる音が、柔らかく、色彩に富んでいて。 いたるところに、花が浮かぶ感じなんですよ。 まるで、ラトルの、テンポノリノリ超特急の頭脳音楽への反逆?と思うほどの、ゆっくり丁寧で、間延びするギリギリのライン、一音一音を慈しみ、和音の変わり目を楽しむ、なんていうか、マニアックな演奏。 演奏してるほうも、聴いているほうも、気が抜けず、結構疲れる演奏会ではあったけど。
団員さんたちも、だんだんラトル色に染まってきているようで、久しぶりのあのアバドの、ラトルと反対方向の抑制に、演奏後、かなりお疲れの様子でした。 なんていうか、アバドは、今のベルリンフィルに足りなくなってきている「色」を、徹底的に取り戻しにきた、っていう感じでしょうか。 ラトルの方向性と、アバドの方向性・・・。 今のベルリンフィルが向かう所、そして、失ったもの。 そんなものが、こんなに顕著にわかるなんて。 アバド、やっぱり、すごいなぁ。
ラトルとは、まったく別のタイプなんですよ。 アバドからラトルへ・・・っていう、この時代の変わり目を目の当たりに出来た幸運に感謝。
週末、友人の家やベルリンの大学などに通って、練習三昧でした。 暑くて、暑くて、大変!!なベルリン。 明日からは、また少し寒くなるようです・・・。
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