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推敲もせずに書き連ねていますので、事実関係に間違いがある可能性もあります。ご了承ください。


2005年05月27日(金) このライプツィヒ滞在。

水曜。
学校で一日中練習。
前日の発表会での演奏が頭からはなれず、なんとなく悶々とした一日。

夜、歌の女性の卒業試験があり、ピアノ伴奏が巷で有名なエリック・シュナイダーとのことで、聴きに行く。
いやー、結構よかったよ。
試験とは思えないくらい、「聴かせる」演奏会でした。
歌の彼女は、まあ、まだ若いし、ちょっと未熟な面も多々あったけれど、もともと持っている声が良く、素質もあるんだろう、エリック・シュナイダーと競演して、見劣りはしなかったし(多分、彼の伴奏の仕方がうまいせいもある)、学生なのにすごいよな、と。
なによりも、この日のために、ものすごく練習してきたのが伝わる演奏でした。プライドが高そうだったから、かなり頑張ったんだろうな〜。
まあ、いかにも大事に育てられた、自信満々の美人お嬢様歌手といった風情で、人間的に共感はできなかったが(笑)、でも、いい刺激を受けました。私も頑張らなければ。

しかし、エリックってば、カッコいいのよ〜!!
にっこりと笑って、歌の女性を立てる、その余裕といい、長い手足をもてあまし気味にしているところといい、なんていうか、素敵なオジサマなわけですよ。
しかも、むちゃくちゃ、ピアノ上手いし。
実は、一番前の席、指が一番良く見えるところで聴いていたんだけど(前日に自分が弾いたのと同じホールで、どう彼が演奏するのか、興味があったのだ)、あのピアニッシモが出しにくいピアノで、よくもまぁ、音が抜けずにあんな繊細な表現をするもんだ、と感心。
勉強になりました。ええ。


そんな演奏会のあと、泊めてくれている友人と、弾き合い会をしまして。
人に聴いてもらうのって、本当にいいね。
化けの皮がはがれる(笑)。
自分の下手加減に、もう、落ち込むというか、あきれるというか、
ちくしょー、でございます。


木曜。
朝6時半に起き、学校へ早朝練習に。
人が少ない学校は、いい部屋も確保できるし、静かで集中できるし、かなりポイント高い。
おかげさまで、前日ひどかったモーツァルトが、早朝から約3時間の練習で、一皮ムケました。

しかし、その後、まともに部屋が取れず(試験前で人がいっぱいなのだ)、仕方なく、先生のお昼休みの時間を狙って、レッスン室に突撃、いいレッスン用ピアノでまたしても1時間半ほど練習。
そして、続けてレッスン。
モーツァルト、褒められた褒められた(笑)。
「よく勉強してきた、すばらしい、私はものすごく嬉しい」など、先生、大喜びで、大げさなくらいの褒めコトバの連続。まあ、この先生は機嫌が良くなるといつもこうなので、言葉半分くらいに受け止めなければなりません。
(しかも、よく勉強してきた、といっても、本当に実質、目に見えて効果があったのは、当日朝の3時間の練習だけなんですけどね・・・。)

あと、ラヴェルの道化師をレッスンしてもらって、本日終了。
試験まで、レッスンはあと2回です。

まあ、朝早くから学校に行って、練習し、部屋が空くのを4,50分もじっと待って、レッスンして、また部屋待ちして、なんてのを繰り返してると、そりゃ疲れるものでして。
いつも自由〜に、自分の部屋で弾いてるんだからねぇ。
学校での練習は、集中力が増すだけに、かなり良いのだけど、いやいや、疲れます。

ということで、夜にあるはずのクラス内の小さな弾き合い会(私は時間があれば弾いてもいい、と言われていた)は、キャンセル。
先生も、「OK、OK、聴くのは疲れるからね、気をつけてお帰りなさい」なーんて、上機嫌で言ってくれちゃって。
わはは、モーツァルト効果だ。


ということで、非常に充実したライプツィヒ滞在でございました。
泊めてくれた友人に感謝。


さて。金曜。
ベルリンに帰ってきて、疲れがどっと出て、お寝坊。
ここで気を緩めずに、弾かなくちゃ!!
と、自分を叱咤激励するも、電話がかかってきたり、なんだり、で、集中力は途切れがちな一日でした。
まあ、この週末、しっかりやります。


しかし、なんだねぇ。
いかにも、試験前、って、感じだねぇ・・・。


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