たーげぶっふ(日記)...ゆるげん

 

 

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パムのTopic Voice - 2003年06月08日(日)

実は先週の日曜日に自分のボケボケがもとでトラブル発生。
疲れているとロクなことないぜえ!
朝一でそのトラブル処理に出かける。

そのあと地元のNに直行。
まずは通常レッスンふたつ。
ひとつめはダニー(豪)。
Yからヘルプでやってきた人。
そういえばブレイクの姿が見えない。
先週土日に復活したクリスもいない。先週限定だったのかな?
そういえばガブリエルの後任が着任しているけど、まだ一度も話したことがない。

話をダニーに戻す。
Yの前は日比谷校にいたこともあるらしい。
豪州はメルボルンのご出身。
ナヨナヨした感じでちょっと女性的?
Nの前はどんな職業でしたか?とわしは訊いてみた。
なんとAnsett(豪州のエアラインで倒産)に勤めていたらしい!!
そこから飛行機ネタで盛り上がってしまう(汗)。
彼の好みは民間機でBoeing777-300やMD-11が好きだと言っていた。
わしも777が大好きだし、MD-11やDC-10など滅びゆく3発機に思い入れがあるのでたちまち意気投合。
あとはエアーショーの話もする。
彼は戦闘機には興味がないようだ。
他の生徒さんは完全に置いてけぼり。
すまんすまん。

レッスンは”Getting In Shape”のユニット。
まだ彼は日本に着てから7ヶ月ということでマニュアル通りの展開。
いきなり「体操している人のイラストを見て何か質問しなさい」攻撃(笑)。
この攻撃はいつ以来だ?
絵or写真を見て何か質問しなさい
はNのマニュアル通りレッスンでの定石。
レベル6くらいまで毎回この攻撃が待っている。
この期に及んでこれをやらされるとは……。

そのあとリスニングの練習。
体操の動きを答えなくてはいけないものばかりで戸惑う。
テキストのフレーズをそのまま言わなくちゃならないからキツ過ぎ。
最後は何かのやり方を説明させられる。
女性の生徒さんは編物のやり方。
もうひとりの男性の生徒さんはクルマの運転の仕方。
わしは飛行機のテイク・オフ……。
ひぃっ!そんなもん知るかい(爆)!
Spookさんの「戦うジェット戦闘機」をもっとマジメに読んでおくんだった(謎)。
わしがどうのこうのというより、ほとんどダニーに助けてもらったような気がします。
なかなかハードなレッスンであった……。

ふたつめはT父さん(米)。
ユニットは”Wedding”で完全にT父さんの独演会。
わしら生徒さんはあまりしゃべることができず。
話題的には日米で結婚式の違いとか、
“a justice of the peace wedding”をどう思うか?とか。
T父さんは新婚ゆえに、この手の話題は言い出すと止まらない(汗)。
挙句の果ては養子の話に。
最近のT父さんにとって養子縁組は最大の関心ごとらしく、
レッスンやVoiceでもたびたび持ち出してくる。
高齢での再婚だから、やっぱ考えているのかな……。
Weddingといえば、ついこの前T父さんの奥さんの友達の写真を見せられたことが頭をよぎる……。
いつこの話を蒸し返されるかビクビクしていた(冷汗)。
しかし、その話はいっさい出なかった。
ほっ(安堵のため息)。

さてさて、今日は最大の楽しみがある。
パムのTopic Voice!
終了間際のHがますます遠のいてしまうが、背に腹は変えられない(意味不明)。
ランチのためにいったんNを出ようとすると受付嬢に捕まった。
「今日はトピック・ボイスがあるんですけどいかがですか?」
野暮なこと聞くんじゃないよ(爆)!
パムだよ!パム!!
「お友達10人くらい集めてきてください」
とも言われた(笑)。
イヤだ!
人数が少なければ少ないほど彼女を独占できるのに邪魔者を増やすなんて!

ランチしたあと2時10分の開始に間に合うようN戻る。
受付嬢に「お帰りなさい!」と言われる(笑)。
Voiceにチェックインする。
わしが一番手のようだ。
他にどれだけ生徒さんが集まるのだろう??
Voiceルームに入って開始の鐘を待つ。
ん?
わしひとり?
だれも来ないよ……。
ひょっとして?ひょっとすると……。
自然に「くっくっくっ」とこみ上げてくる笑いを止めることができなかった。
もしかしてラッキー・マンツー・マン!?
パムちゃんをわしひとりで2コマも独占!?
心臓がバクバク!
ドキドキワクワク!

ついに開始の鐘がなる。
スタッフルームから各教室に散っていく講師陣がみな興味津々でVoiceルームをのぞいていく。
そしてパムが登場。
開口一番
”What!!!???”
記念すべき第1回Topic Voice、しかもVoice Manager直々のご出馬なのに、
やってきた生徒さんはわしひとり!
彼女にとってはものすごくショックだったようで”I’m really angry!”を連発していたが、
わし的には「ばんざーい!!!
いやっほー!
のけぞるくらい大喜びするしかございません。
むはははははははははははは。
っていうことは、もしわしが参加しなかったら、生徒さんゼロっていうこと!?
いやはや、実に恐ろしい状況ですな……。
「わたしって人気ないのかしら??」
パムは顔を真っ赤にして今にも泣きそうだった。
抱きしめて慰めてあげることに(←ウソ)。
彼女はやる気満々でNうさぎの紙袋にいっぱいの教材を用意してきたし、
彼女のアジェンダには企画がぎっしり手書きしてある。
たくさんの絵葉書や画集を彼女は持ってきたのだ。
それだけ集めるのには時間も出費もタイヘンだったろうに。
これらに彼女のやる気と意気込みがいっぱい詰まっている。
だんだん彼女のことが気の毒になってしまった。
むー。

お互い気を取り直してVoice開始!
まずは、ARTにはどんなものがあるかをブレイン・ストーミング。
Architecture、Photography、Statues、Advertisementとか挙げていく。
どんなArtが好きかっていう話になったので、
去年の秋にワシントンDCにあるNational Museumで見たフランス印象派の作品について言ってみた。
広大な美術館にいろんな時代の絵画が数え切れないほど展示されていたけれど、
フランス印象派の作品も大量にあってただただ圧倒されるばかり。
ゴッホ、セザンヌ、モネ、ルノアールなど有名が画家の絵がこれでもかといわんばかりに集められていた。
絵を見て涙を流したのは生まれて初めての体験だった。
あそこは入場料タダだし、一見の価値ありですよ。
そこで”priceless”という単語を教わる。
これは「価値がない」という意味じゃなくて「値段がつけられないほどすごい」の意味。
字ズラで勘違いしてしまいそう。

次に、パムが用意したプリント。
ピカソの生い立ちが書いてある。
自分のプリントと彼女のプリントでは違うところがブランクになっている。
自分のブランクになっているところを質問して穴埋めしていく。
ピカソの作品は時代によってかなり作風が異っているのを、パムが用意してきた絵葉書を見ながら検証。
まずは初期の”blue years”について見ていく。
初期の作品はとにかく全体的に「青」いのである。
プリントによると「青」は貧困を表しているとのこと。
「青」からどんな雰囲気を連想するかを話し合う。
パムはsadnessと言っていた。
わしはcoldとかlonelinessとか。
あとはキュービズムの作品を見ていく。
ほんとに同じ人が描いたの?と思うくらいぜんぜん違う絵をピカソは描いていたんだなと実感。

ピカソの次はゴッホ。
パムは花瓶に生けられた花が描かれた絵を2枚わしに提示してきた。
どちらかの絵をdescribeして欲しい。
わしがどっちの絵について語っているかをパムが当てるという試み。
どう描写したのか覚えてないけど、彼女は無事当てた。
さらにゴッホの有名な自画像を2枚。
これも描写。まさにレベル3のレッスン。
うち一枚は耳を怪我しているもの。
そのエピソードをパムは教えてくれた。
彼の自画像を改めてじっくり見てみると、顔を描くために大胆に緑を使っていることに気づく。
一歩間違えればグロテスクになってしまう色なのに、見事に調和しているあたりはサスガ。
やっぱ天才はやることが違う!

今度はパムがゴッホの自画像について実況中継。
わしはそれを聞きながら絵を描く。
絵を描き終わるとパムはわしのサインを入れるように言った。
次にゴッホの風景画をわしが説明して、
パムがそれを絵に書く。
両方ともオリジナルにそこそこ近く再現できてまずまずの出来。

これにて1コマ目は終了。
「次のレッスンもいるわよね?」とパムはわしに念を押した。
あたりまえっすよ!

うーむ。
初心者にはつらい内容だったかも……。
休み時間中に彼女が用意してきたたくさんの絵葉書をちょっとのぞいてみる。
60年代のアートを集めた絵葉書集になんとサージェント・ペッパーズのジャケットがあることに気がつく。
彼女もビートルズ好きだしあとでこの話題を振ってみよう。

2コマめに突入。
生徒さんは依然わしひとり。
おーし!

最初の試みはパズル。
バラバラに切られた絵葉書を組み合わせて絵を完成させる……。
あの〜、パズルやってると英語しゃべれないんすけど……。
もしかすると、初心者がいた場合のつかみのために用意した企画かもしれない。
パズルを組み合わせているときは、彼女の顔を見ることができないのでストレスがたまる(汗)。
ピカソとゴッホの絵をチョキチョキ切っちゃうなんてもったいないな〜。
コツを覚えちゃうと完成させるのは簡単だった。

次はダリの絵をDescribe。
まずはパムが絵を説明して、わしがそれを絵に描く。
さっきもやったけど、これは日本語でも難しいぜ〜。
しかも題材は有名な芸術作品!
なにやら馬が空中に駆け上がっている絵を描いてしまったのだけど、
パムはこれを見てバカウケ。
あとで実際の絵を見たけど、なかなかいい感じで再現できました。

次は「エレファント」というダリの作品をわしが説明して、
パムがそれを絵に書く。
夕暮れの砂漠のようなところに小さく男女?が向かい合っている。
太陽はまさに沈もうとしている。
2人の足元には長い影。
絵の両端には足が細くて長〜い象が向かい合っている。
どれだけ足が長いかというと高層ビルくらい長い。
よって象の胴体は上空にあるといっていい。
象はふたりの成り行きを見つめている。
象は男女の守護神なのであろうか?
パムはわしの説明に半信半疑だったけど、わしの言う通りに絵を描いていった。
絵が完成したあと、実際の絵と見比べてパムはまたも大爆笑。
ちなみにこの作品は彼女の大好きなものだったらしい。

そんなこんなで時間が残り少なくなって話題も一段落してきたので、
さきほどのSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandのジャケットを取り上げてみる。
「日本の福助人形があるんですよ」
って教えてあげたら彼女はビックリ。
いままで気がつかなかったらしい。
あとミック・ジャガーの銅像があるのも知らなかった。
「なんで日本の人形があるの?」と彼女は興味津々。
ビートルズの武道館公演の話しをしてみる。
彼女は「オノ・ヨーコが日本人だからかもね」と言っていた。
ミック・ジャガーについては”All You Need Is Love”の衛生中継に彼が参加していたことを教えてあげる。リンゴが歌っている”I Wanna Be Your Man”はもともとローリング・ストーンズに提供した曲なんよね。
「英国人の私よりもビートルズのこと知っているなんて驚きね」
光栄にござります。

というわけで、前途多難なTopic Voiceはこれにて終了。
2コマ連続でパムを独占は前代未聞の快挙!
しかし、もっともっと彼女と話していたかったと思った。
彼女と一緒なら話題に詰まることはない。
彼女とぜひ美術館めぐりしないな!
もし、実現したらどんなに楽しいだろう!

みっつめから普通のVoiceでケン(米)。
正直なところ、この時点で帰ろうかなとも思った。
最初にメイン・イベントが来てしまったので、あとはどうでもよい(爆)。
しかし、惰性的に居残ってしまう。
他の生徒さんがやってくる様子もなく依然マンツーマン状態。
奴とのマンツーマンで話題が持つはずもないので、始まる前に受付に置いてある書籍を拝借。
「言ってはイケナイ英語」という本。
ネタを用意しておけば、とりあえず間が持てるだろう(汗)。
まず、
“You are smart.”=「あなたは(体格が)スマートですね」
“She has a great style.”=「彼女はスタイル抜群です」
にケンは大ウケ。
ケンはわしと一緒にVoiceルームを出て、受付で仕事していたサーシャにこれらを言ってみる(笑)。
サーシャはキョトンとした顔で”Thank you….”
ケンがネタをバラすとサーシャもバカウケ。
もちろん、
前者は“You look slim / slender”、
後者は”She has a great figure.”
が正解。
日本語発想英語は危険がイッパイなのであった!
Hではこういう英語いっぱい教えてくれるけど、Nではなかなか……。
このVoiceではほとんど二人で読書してたって感じ(汗)。
たまに面白いのを言い合ったり、質問したり。

Hで教わった”Do you speak English?”と、日本人がすぐ思い浮かぶ”Can you speak English?”ではどっちがいいか?を訊いてみた。
“Do you〜”のほうが丁寧らしい。
日本に8年もいて日本語ペラペラなサイモン(英)に”Can you speak Japanese?”と言えば、彼は気分を害するだろうとのこと。
うーむ、奥が深いな〜。

あと、”Who’s your daddy?”を試してみたら、ケンは「どこでそれを習った?」と興味深々だった。これもHのMOVIEで出てきた表現。
覚えた表現をネイティブに使って確かめる機会はとても貴重なのであった。まる。

よっつめはキャサリン(加)。
とうとう4コマすべてマンツーマン!!
日曜日のVoiceなのにいったいどうしてしまったんでしょう??
お客を呼ぶために企画したTopic Voiceが、逆に客離れを起こしたというなんとも皮肉な結果。
キャサリンとのマンツーにも話題を持たせる自信がなかったので、
別の書籍を借りてみた。
「日本人英語のよく間違い101」という本。
さっきのと似たような内容である。
“That TV show is tired.”=「そのテレビ番組には飽き飽きしている」
にキャサリンは再起不能なくらいバカウケ。
涙流してしばらく立ち直れなかったほど(爆)。
もちろん”I’m tired of that TV show”などの表現が正解。
ぜひみなさんも試してみてください(笑)。

というわけでVoice4コマすべてマンツーマンは生まれて初めて。
Nにとっては大打撃だったろうけど、わしにとってはものすごく貴重な体験させてもらいました。
ちなみに次回のTopic Voiceはキャサリンが担当。
果たしてどれだけ人が集まるんでしょうか。





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