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2006年12月26日(火)
『Google』の革命的な福利厚生

「週刊SPA!2006.11/28号」(扶桑社)「SPA!RESEARCH[会社の雑学]大百科」より。

(『Google』の福利厚生についてのレポートです)

【検索サイトだけでなく、メールサービスなどをWebに革命を起こし続けるグーグル。福利厚生も革命的で「食事は全部タダ」だという話がある。グーグル・ジャパンにその真偽を聞いてみた。
「本当です。アメリカでは専属のシェフが調理をしますが、日本では消防法の関係で、オフィス内で火を使った調理はできません。代わりにランチはケータリング、夜はお弁当を好きなだけ食べていいことになっています。朝、果物屋さんから届いたカットフルーツをデザート代わりに食べる社員も多いですね」(広報)
 ランチのケータリングは2社の業者の日替わりで届く。ランチはメイン+サイドディッシュ+付け合わせ+サラダ+スープ+パン・ライスという組み合わせが一般的メニューで、日によっては和食が出ることもある。さらに自販機の飲み物も全部無料で、数十種類のお菓子も取り放題。
 しかし、食事がここまで充実しているということは、食事の時間以外、全て働けということ?
「いいえ(笑)。新しい発想をするため、社内のいろいろな部署と交わる機会をつくるということです。ネット関連企業だからこそ、食事時に顔を合わせて意見交換をするということを大切にしたい」(同)
 とはいえ、世界中に支社があるグーグルでは24時間体制で各国との連絡を取らなければならない。つまり深夜・早朝にかかわらず働くこともあるという。
「あまりに長時間仕事のことばかり考えると、煮詰まってきますよね。生産性を上げるために、オフィス内に、ビデオゲームやビリヤード、マッサージチェアやセグウェイも置いています」
 3食昼寝付きとまではいかなくても、2食+仕事+リフレッシュアイテム付きとは、現代の企業で考えられる理想的な福利厚生なのかもしれない。】

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 「ああ、『Google』で働けばよかった!」と僕はこれを読みながら嘆いてしまいました。現実的には、いまやネット関連企業のなかでもトップランナーである『Google』はものすごく「狭き門」になってしまって、そう簡単に入れるような会社ではないに決まっているのですが。もしかしたら、今の都会の大企業ってみんなこんな感じなの?
 それにしても、仕事場で昼下がりにカップラーメンをすすっていることが多い僕にとっては、なんとも羨ましい話ではあります。昼・夕食がタダで、しかも「食べ放題」とは、すごい太っ腹ですよね。勢いのある企業は違うよなあ。おまけに、オフィスには気分転換のためのビデオゲームまで置いてあるという気配り。そんなもの置いてあっても、みんな真面目に働いているのだろうか?と心配になってしまいます。
 
 しかしながら、この記事を裏読みしてみると、『Google』という会社は、「普通に夕食を摂れるような時間に会社から帰ることができず」「気分転換のために会社でゲームをすることが許されるくらい仕事で追い詰められている」とも考えられるんですよね。傍目でみれば、これほど羨ましい環境はないような気がするのだけれども、実際に長期間働いていれば、「ランチくらいは会社の外に出て自分の好きなものを食べたい」と思う人も少なくないでしょうし、「ゲームをやるんだったら、会社じゃなくて定時に家に帰ってのんびりやりたい」社員だっているでしょう。この文章のなかには、実際の勤務体系や労働時間には触れられていないのですが、たぶん、ものすごく仕事はキツイのではないかなあ。食事がタダなのは嬉しいけれど、じゃあ、そのお金はどこから出ているのか?ということになると、「その分給料に上乗せしてくれたほうが良いでは……」という気もします。

 でもまあ、とりあえず、こういう会社で働いている自分ってスゴイ!って思わせてくれるような福利厚生ではありますよね。結局のところ、多くの企業は、『Google』ほどの福利厚生があるわけでもなく、その分のお金が給料に反映されているということもないのでしょうから。