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2005年08月04日(木)
私はこうして人気ブログを作った!

「はじめよう!みんなのブログ・Vol.4 2005 Summer」(インプレス)より。

(「私はこうして人気ブログを作った!」という記事での、「実録鬼嫁日記」の作者・カズマさんへのインタビューより。

【インタビュアー:カズマさんがブログを始められたきっかけは?

カズマ:2〜3年前ですかねえ、もともとスロットのホームページをやってるんです。自分のおこずかいが、ゼロ円になっちゃったんですよ。で、現金収入がほしくて、ここはスロットで稼ごうと。そのスロットの収支を日記に書いてたんですね。

インタビュアー:稼げますか?

カズマ:まあ、そこそこ(笑)。でも、たとえば、自分がスロットで5万円勝ったら、財布から3万円抜かれているんですよ! もう辛くて辛くて。で、憤懣やる方なくて、そのことを日記に書いたら、すごくウケたんです。
 そのうち、スロットはやらないけど、嫁の話だけ読みたいっていう読者の声が届くようになったんです。それで嫁の話だけ独立させて、ブログにしました。

(中略)

インタビュアー:これだけ人気者になると、ああ、更新しなくちゃっていうのが辛くないですか?

カズマ:プレッシャーは、ありますよ。でも、自分が好きでやってることですから。

インタビュアー:コメントやトラックバックは全部読みますか?

カズマ:だいたい1つの記事に200くらいコメントがつきますけど、自分は全部、ひとことでもいいから、必ず返事を書くようにしてます!読者の意見って大事なんで。

インタビュアー:たとえば、コメント欄の読者の意見を見て、くじけそうになったりは…

カズマ:よくない意見のコメントを削除したりする人がいますけど、自分は絶対に消しません。悪い意見にも、必ずコメント返します。「なんだつまんないじゃないか」って書いてあったら、「すみません、次はもっとがんばります」って。】

〜〜〜〜〜〜〜

 ここであらためて御紹介するまでもない超人気ブログ「実録鬼嫁日記」の作者へのインタビューの一部なのですが、これを読んで僕が考えたのは、やっぱり、人気ブログを作るためには「マメさ」みたいなものって必要なんだなあ、ということでした。カズマさんは、さらっと「必ず返事を書く」と答えられていますが、実際にそれをやるというのは、ものすごく大変なことだと思います。中には「レスしようがないようなコメント」や「誹謗中傷」も混じっているのですから。そして、そういう姿勢というのは、来訪者の親近感も呼ぶのでしょうし(だって、「あのカズマさんがレスしてくれた!」っていうのは、読者にとっては、ものすごく嬉しいことだと思うから)、そうやって、ひとりひとりの読者の「囲い込み」にも成功しているんだろうな、という気もするのです。そもそも、スロットで「嫁にお金を抜かれるほど勝てる」というのは、やっぱり研究熱心さやマメさの証拠なのだろうし。知らない人のサイトは、ブックマークからすぐ外せても、一度でも交流があれば「情が移る」ものですしね。
 「つまんないじゃないか」なんて書かれたら、僕なら5秒で「イヤなら来るな!」とかレスしそうなんですけど、こんな人気ブログの作者であるにもかかわらず「次はもっとがんばります」だものなあ…
 そんなふうに書かれたら、「荒らしさん」も、「じゃあ、その努力の跡を読んでやろうか」なんて、いつのまにか愛読者になってしまうのかも。
 そういう「マイナスな事象」をプラスに転じてしまう力というのも、ひとつの才能なのでしょう。まあ、今となっては、「鬼嫁日記」は、「お金になるブログ」ですから、そういう意味での「プロ意識」がそうさせるのかな、とか考えなくもありませんけど。

 あと、これを読んであらためて思ったのですが、サイトのコンテンツというのは、書いている側が気合を入れて「狙った」ものより、ちょっと力を抜いて適当に書いたもののほうが、周りにはウケる傾向があるみたいですね。
 この「活字中毒R。」も、最初は、その日に読んだ本を羅列するだけの「おまけ」のつもりが、なぜか、こんなに続いてしまっているし。