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2005年07月13日(水) ■ |
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「チャリティ・セレブ」の舞台裏 |
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BARKSの記事より。
【リンゴ・スターが、<ライヴ8>に誘われなかったことに怒っているらしい。彼は「もう遅い。ガッカリした」と話しているという。ポール・マッカートニーは同イベントのオープニングとクロージングをビートルズの曲で飾ったものの、そこに元バンド・メイトの姿はなかった。
dotmusicによると、リンゴはこう話したといわれている。「頼まれなかった。彼は僕を誘わなかったよ。もう遅すぎる。ガッカリだ」マッカートニーはU2と共に「Sgt Peppers Lonely Hearts Club Band」でショウをスタート。同アルバム・ジャケットと同じカラフルな制服姿でビートルズの4人に扮したホーン・セクションがステージに登場した。
リンゴは「でも“Sgt Peppers”のスーツが着れないんなら、やらなかったけどね」と続けている。ポールとリンゴの共演は、'02年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行なわれたジョージ・ハリソンのトリビュート・コンサートが最後となる。】
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サミット(G8)に合わせて行われた、チャリティー音楽イベントが、この<ライヴ8>なのですが、この記事を読んで、おとなげないなあ…という気がしたのは、たぶん僕だけではないでしょう。それこそ「チャリティーなんだから、誘われなかったなんてつむじを曲げる前に、自分から手を上げればいいのに…」と思わずにはいられません。 ジョン・レノン、ジョージ・ハリソンが鬼籍に入ってしまい、もはや、この地球上に残された、たった2人のビートルズのメンバーなのに。 2人が揃ってステージに上がれば、観客も喜んだのだろうけど……
とはいえ、そんな世間の目と、本人たちの考えというのは、必ずしも噛み合っていないのですよね。「誘われなかった」というリンゴ・スターの発言は、傍からみていると、会社帰りの飲み会に誘われなかった同僚が「なんでオレをのけ者にしたんだ!」と根にもっているのとそんなに違わないような気がしますし、実際、そういうタイプの人に限って、誘ってみれば「今日は都合が悪い」とかいう返事しか返ってこなかったりするものだしなあ。
世界的スターともなると、この程度の諍いで、Yahooのトップページに載せられてしまうなんて、気の毒でもあるのですけど。 実際は「チャリティ」というのも、純粋なチャリティ精神だけではなくて、有名人同士の人脈を世間に見せびらかす場、として機能している面もありそうです。有名人にだけチャリティ精神があるわけでもないはずなのに、表に出るのは、既に名前が売れている人ばかりだし。 そんな、「チャリティ・セレブ」たちに対して「仲間に入れてもらえなかった」と怒る人が出てくるというのは、なんだかヘンな話。 そのお金で救われる子供たちがいるのですから、けっして無意味ではないとしても、そういう「舞台裏」には、ちょっと興醒めしてしまうのです。
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