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2004年06月12日(土) ■ |
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皇太子ご夫妻の「相談相手」 |
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産経新聞の記事より。
【宮内庁の林田英樹・東宮大夫(だいぶ)は十一日の定例記者会見で、皇太子さまが「気軽にいろいろ相談できる人を」と要望されたことを明らかにした。これを受けて宮内庁は、皇太子ご夫妻のご相談相手を外部から求めるため、検討に入ったという。 宮内庁は、皇太子さまが先月の訪欧前に「(雅子さまの)キャリアや人格を否定するような動きがあった」と発言されたことを受け、平岩外四・元東京電力会長(八九)ら四人いる同庁参与との面会の機会を設けるなどして、ご夫妻に率直に思いを語ってもらうことを想定していた。 林田東宮大夫は「相談できる人」の年代について「シニアや、もう少し若い方」と述べ、七十−八十代の参与のほかにも、ご夫妻がより年齢の近い人を望まれていることを示唆した。 また、皇太子さまが「人格否定」発言後の一部報道について、「事実に反した報道がみられ、天皇、皇后両陛下にご心配とご迷惑を掛け心が痛む」と発言したと述べ、憂慮されていることを明らかにした。 具体的には、敬宮愛子さまが同年代の子供と触れ合う機会を作るために皇太子ご一家で行われていた公園での散策が、両陛下のご意向でできなくなった−などとした一部報道について、「事実でなく、殿下との間でも話題になった」という。】
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「気軽に世間話ができる人」であれば、なんとかならなくもないと思うのですが… 僕はあまり誰かに「相談」しようと思うことってないんですよね。友達少ないし、話す前に「こんなこと話しても、相手も困るだろうし」なんて、自分の中で消化してしまうことが多いから。 もちろん、「先人の知恵」が必要な場合には、教えていただくことはありますけど。 この記事を読んで僕が思ったのは、そう簡単に皇太子さまの「相談相手」になれるような人がいるのだろうか?ということです。
たとえば、もしあなたが誰かに自分の家庭の問題を相談しようと思ったとき、どんな人に相談しますか? 僕なら(もし相談するとすれば、ですけど)、自分に年や境遇、考え方が近い同僚、もしくは、今まで同じような経験をしてきたと思われる年の近い先輩が、その相手になると思います。「人間は年齢じゃない」とはいうけれど、僕の家庭問題を自分の父親くらいの年齢の人とか、20歳くらいの若者に「相談」するというのは、相手にとっても酷というものでしょう。 そして何より、「天皇家、しかも皇太子家の立場とかしきたり」に対して、実感を持って「親身になれる人」なんて、民間にいるのかなあ…なんていう気もします。やっぱり、そういう「生まれつきの生活環境や常識の違い」みたいなものは、想像力だけで埋まるものではないでしょう。 傍からみると、本当に皇太子殿下の立場が理解できて「相談相手」になりそうな人って、秋篠宮くらいではないのかな。 普通の民間人だと、「相談」というより、「ああ、そんなことがあるんですね、大変だなあ…」なんて感嘆するだけで終わってしまいそう。
天皇家の人々も人間なのですから、さまざまな悩みもあるのだと思います。でも「孤高」というのもおそらく、皇室の宿命なんですよね。そう簡単にワイドショーで「うちのカミサンが…」なんて言えない立場だから、みんなそこに価値を見出すわけで。
他人に「相談」することって、考えてみればそんなに根本的な解決になることではないのです。多くの「相談者」の真の目的は「話してスッキリする」ことであって、適切なアドバイスを求めることではなかったりしますしね。
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