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2004年06月10日(木) ■ |
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負けるなシャープ!! |
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共同通信の記事より。
【シャープが液晶テレビの製造技術が特許侵害されたとして、台湾メーカーに販売停止を求めている問題で、液晶テレビを販売している大手スーパーのイオンは10日、シャープとの取引を全面的に中止すると発表した。 取引中止の期間は未定。同社は理由について「本来、メーカー間で解決すべき問題を、小売りの段階まで巻き込むのは遺憾。シャープがイオンのブランドを傷つけてまで自己中心的な企業活動を進める以上、取引を中止する」などとしている。 イオンはシャープ製の液晶テレビのほかにエアコン、冷蔵庫、電子レンジなど、年間で約70億円販売しているという。イオンはシャープとの取引を当面の間中止、在庫品は撤去を含め対応を検討する。】
関連リンク:台湾製液晶TVで特許侵害、シャープが仮処分申請(読売新聞)
〜〜〜〜〜〜〜 イオンさん、それはあまりに「ジャイアン的」ではないですか? 「本来メーカー間で解決すべき問題」なのは確かなのですが、「自社のブランドイメージを傷つけた」からといって、こんな恫喝めいたことをするなんて! 「東元電機がシャープの特許侵害を実際にしていたのかどうか?」というのが問題の本質であって、実際に特許侵害をしていたのなら、それは許されない行為だと思います。シャープという会社にとって、液晶の技術は、まさに「血と汗と涙の結晶」なのですから。 それを流通業界の「勝ち組」であるのをいいことに、「うちの看板に傷をつけやがって!」なんて凄むのは、正直なところ腑に落ちません。確かに、その東元電機の製品を「イオン」のブランドで売っていたのだとしたら、ブランドイメージの失墜は免れないでしょうけど、もしシャープの訴えが「濡れ衣」であるならば、堂々と争えばいいものを。 「本来、メーカー間で解決すべき問題を、小売りの段階まで巻き込むのは遺憾。」なんて言ってますが、巻き込まれるどころか勝手に介入してきて商品撤去をやろうとしているのは、イオン側のほうなのに。そして、この70億円もの売り上げを失うのは、シャープにとって痛いことは間違いないわけで。
シャープは、日本が世界に誇れる企業のひとつだと思っていますし(最初に買ったコンピューターもシャープ製だったし)、こんな恫喝行為に負けてもらいたくありません。イオンにとっては自分の会社のブランドイメージだけが大事なのかもしれませんが、長い目でみれば、そういう問題についてはこんな形の「脅し」よりも、事実関係をハッキリさせたほうが、「消費者に信頼される企業」なのではないでしょうか?こんなのがまかり通ったら、大企業はやりたい放題になってしまいます。 電器製品に限らず、食品や生活用品でも、「大企業の横暴」が通るようになったらと思うと、不安でなりませんし。
こんなイオンの横暴なんかに、負けるなシャープ!!
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