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2003年01月07日(火) ■ |
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モーニング娘。編入生ミキティのプラスマイナス。 |
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スポーツニッポンの記事より。
【12人組で再出発した「モーニング娘。」にアイドル歌手の藤本美貴(17)が新メンバーとして正式加入することが6日、発表された。今年春に副リーダー保田圭(22)の卒業を控えた「モー娘」だが、大胆な補強がスタート。藤本の加入に加えて新メンバーのオーディションも現在進行中で、今月19日にも最終結果が出る見込み。これで03年の「モー娘」はグループ史上最大の編成でリニューアルされることになる。
昨年大みそかのNHK「紅白歌合戦」に初出場して“トップバッター”を飾った「ミキティ」こと藤本が「モー娘」入り、とのファンもビックリの“補強策”が発表された。
藤本は「加入することができると聞いて超感動です。やっと合格できた!って感じですね」と大はしゃぎ。ソロ活動も「モー娘」優先を前提に続行する。2月からは初のソロコンサートツアーも控えており飛躍の一年になりそうだ。】
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ミキティ逆輸入!とは、思い切ったことやるなあ!と思う一方で、正直、モーニング娘。もそろそろ末期症状なのでは…という印象もあります。 だいたい、第5期のメンバーは、僕には既に顔と名前が一致しませんし。 「モーニング娘。」の初期メンバー5人というのは、要するに「平家みちよに負けた人たち」だったんですよね。実際、「みんなそんなにものすごくカワイイってわけじゃないんだけれど…」という評価を聞くことも多かったですし。 でも、その「負け組」が、台本どおりなのかもしれないけれど、努力してのし上がっていく姿に、みんな一喜一憂していたわけです。 第2期の新メンバー3人が入って、ようやく人気が安定してきたと思っていたら、すぐに出るアルバムの収録曲で鈴木あみと勝負させられて、ボロ負け(そりゃ、みんなアルバムで聴けばいいや、と思いますよね)してしまったり。 歌も、なんだか夜の街で好まれそうな(実際、モーニング娘とMAXは、飲み屋での2大定番シンガーだったような気がします)感じで、まだ若いのに、なんかちょっとかわいそうだな…と思わなくもありませんでした。 まあ、当人たちはそんなこと微塵も考えてなかったかもしれませんが。 それが、プロデューサーのつんく氏がいうところの「絶対的な勝利者」である後藤真希の加入から、モーニング娘。は「勝者の集団」に変遷していきます。 なかでも大きかったのは、ASAYANでの舞台裏の放送が無くなっていったこと。これにより、娘。は、みんなが心配する明日をも知れない寄せ集めグループから、エリート集団に変わっていったのだと思われます。 それに、人数が増えることによって、ひとりひとりの輪郭はぼやけてしまうし、歌手としての曲も、メンバーには小学生もいるということで、ソフト路線&みんなで歌えるけど、何が言いたいのかよくわからない曲が(とくにシングルでは)多くなってしまって、正直なところ、ごく普通のアイドルグループになってきてしまった印象があります(自分を切り売りしなくなった、という意味で)。
今回の藤本美貴(ミキティ)編入は、果たして意味があるのかどうか実質的にはよくわかりません。ひとりであれだけ売れてるんだから、名目上だけでは?という気もしますし。もしかしたら、今度発表される第6期のメンバーに、あまりいい娘がいなかったのでは?などとも勘繰ってしまいます。
でも、そうやって「勝者の集団」になっていっても、人気というのは比例して上がっていかないというのは不思議なものですね。むしろ、人々がモーニング娘。に求めたものって、欠落の美学ではないかという気がするのです。 藤本美貴に求めたものも、「モーニング娘。になれなかったけど、ソロで頑張ってる女の子」というイメージで、彼女が「勝者」としてモーニング娘。に入ることが引き起こす効果は、かならずしもプラスの作用だけではないのでは。
そういえば、2年前くらいは、お正月番組にどこを回してもモーニング娘。が出ていた記憶があるのですが、今年はあんまり観なかったような印象もありますし。メンバーが大人数すぎると、かえって小回りが効かないところも多いのでは。
やっぱり「加入!」というのは、「脱退!」ほどドラマチックではないしなあ。
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