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2002年10月08日(火)
2002年10月8日。


西日本新聞の記事より。

【天下分け目の関ケ原の戦いからざっと数えて四百年、小倉城(北九州市小倉北区)で新たな戦いの火ぶたが切って落とされようとしている。その名も「焼きうどんバトル特別編・天下分け麺(めん)の戦い」。小倉が発祥の焼きうどんと「富士宮やきそば」(静岡県富士宮市)の一騎打ち。“庶民の味”として天下を取るのは焼きうどんか、焼きそばか―。決戦は十四日午前十一時。各々(おのおの)方、参加費二百円を持って参集されよ。

 バトルを企画したのは、焼きうどんによるまちおこしに取り組む北九州青年みらい塾(松尾孝治代表)。焼きうどんは終戦直後、JR小倉駅近くの食堂店主が焼きそば用の「そば玉」を切らし、乾めんのうどんを代用したのが始まりとされている。

 今年は小倉城築城四百周年にちなんだ初の麺バトルとして、焼きそばによるまちおこしで有名な富士宮市の「富士宮やきそば」を迎え、市民ら四百人の試食・投票でどちらに軍配が上がるかを競う趣向にした。参加費二百円で両方を食べ比べる。負けた方は一年間、無償で相手方(焼きうどんか焼きそば)のPRをしなければならない。】

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 焼きそばvs焼きうどん。僕はどちらかといえば、焼飯に一票を投じたいところなのですが。
 まあ、それはさておき、この勝負、一般的な知名度では、焼きそばが圧倒的有利でしょうね。お祭りの夜店でも、焼きそばはあっても焼きうどんはないし、だいいち、焼きうどんというものを外食した経験、あるでしょうか?
 僕の母親は、焼きうどんをよく作ってくれましたが、それ以外で外で食べたことはないような気がします。そういえば、焼きそばはウチのメニューでは珍しかった。
 さて、この勝負、基本的にはお互いの町おこしのためのPRなので、勝敗はあんまり関係ないと思うのですが、焼きそばと焼きうどんの雌雄を決するには、ちょっと問題がありそうです。それは、開催地の問題。いくら富士宮市が精鋭の焼きそば部隊を投入しても、やっぱり地元を応援してしまうのが人情というもの。
 博多のキャナルシティという巨大商店群に「ラーメンスタジアム」という全国各地の有名ラーメンを一堂に会したラーメン店街があるのですが、そこでは来場者による投票制の「全国vs九州・ラーメンバトル」というのが常時行われています。
 そこでの結果では、いつも「九州麺」の圧勝。確かに、九州はラーメンどころでありますが、全国選りすぐりのラーメン店が揃っているわけですから、好みの差はあれ、そんなに大差がつくほどの品質の差はないと思うのですが。
 やっぱり、日頃食べ慣れているほうや地元の味を評価する人が多いということなのでしょうね。ちなみに、いつも行列が長いのは「「むつみ屋」とか「喜多方ラーメン」とかの全国麺のほうなんですけどね。
 ということで、勝負としては、ほんとうはホーム・アンド・アウェイでやらないと、不公平だと思うのですけど。まあ、そのへんは焼きそばのメジャーとしての余裕といったところでしょうか。
 ああ、そういえば、ウチの母親は、どうして焼きうどんなの?という問いに「うどん玉のほうが安いし、麺の量が多い方がみんな嬉しいんじゃないかと思って。みんな食べ盛りだからねえ」と答えていた記憶があります。
 日本が貧しい時代、というほど昔の話ではないのですが、なんとなく焼きうどんを応援したい気分、なのです。