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2002年08月02日(金)
2002年8月2日。


読売新聞の記事より。

(2004年度から、切り替えられる新札について)

紙幣のデザインは、一万円札の表面の「福沢諭吉」は変えないが、裏面の「キジ」を「平等院・鳳凰(ほうおう)像」に変更する。
 五千円札は表面の「新渡戸稲造」を「樋口一葉」に、裏面は「富士山」を江戸中期の画家・尾形光琳作の「燕子花(かきつばた)図」に変更し、千円札は表面の「夏目漱石」を「野口英世」に、裏面は「タンチョウヅル」から「富士山と桜」に一新する。
 樋口一葉は明治時代の女性小説家で、代表作に「たけくらべ」「にごりえ」などがある。野口英世は、大正時代を中心に活躍した細菌学者で、アフリカなどで黄熱病などの伝染病研究に尽くした。

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 聖徳太子、伊藤博文の時代から、もう20年も経ってしまったんですね。そのことに、まずびっくりしたのですが。
 ところで、このお札に使われるキャラクターというか、人物って、どういう基準で選ばれているんでしょうか?野口さんも樋口さんも、学問や芸術の世界で偉大な足跡を残した人ではあるのですが、知名度からいうと、もっと有名人はたくさんいそうな気はするのですが。徳川家康とか織田信長とか。作家だったら、森鴎外でもいいわけですし。
 ただ、人によっては、たとえば豊臣秀吉とかだと、諸外国からクレームがついたりする可能性がありますし、あまり旧い人だと肖像画がないということもあるでしょうから、意外と選択肢は狭いのかもしれませんね。政治家などは、難しいのかな、きっと。
 そういう意味では、芸術家やスポーツ選手なんかは、これから紙幣の肖像になる可能性が高そうです。手塚治虫さんとか、長嶋茂雄さんなどは、何十年後かには、お金の肖像になってもおかしくないですよね。
 ちなみに、野口英世さんと樋口一葉さんには、ある共通点があります。
 それは何かというと、2人とも「ものすごくお金に困っていた人」なんですよねえ。
野口さんは、研究熱心であった一方、ものすごい浪費家で、地元の人に莫大な借金があり、樋口さんは、作品がお金にもならずに、しかも病気がちで、一時は身売りまで考えたほどとか。
 そんな2人がお札の肖像画になるなんて、ちょっと皮肉な気もします。