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2002年02月15日(金)
2002年2月15日。

読売新聞の記事より抜粋。

【ワシントン14日=館林牧子】米テキサスA&M大の研究チームは14日、体細胞クローンネコの作製に成功したと発表した。今まで羊やネズミ、ブタなどのクローン動物が誕生しているが、ペットでの成功は世界で初めてといい、死んでしまったペットをよみがえらせることができる技術として注目される。この成果は21日付の英科学誌ネイチャーに掲載される。

 同チームは、レインボーという名の雌ネコの卵巣にある卵丘細胞の核を採集し、核を除いた別のネコの卵子に移植。代理母ネコの子宮に戻したところ、昨年12月に1匹の雌ネコが誕生した。「カーボンコピー(複写)」の頭文字を取って「cc」と名づけられた子ネコは元気で異常もなく育っているという。

 このプロジェクトは、愛犬のクローン作りを望んだ資産家が同大に370万ドル(約4億9000万円)の資金を提供して実施された。この資産家は、ペットのクローン作りを請け負うベンチャー企業を設立、この企業では、将来、クローン動物作りが実用化した時に使えるよう、世界の愛犬、愛猫家などの依頼を受け、ペットのDNAの冷凍保存を請け負っている。

 DNA鑑定の結果、「レインボー」と「cc」の遺伝子は一致したが、体毛の色の分布は必ずしも一致しなかった。同チームのマーク・ウエシューシン教授は「複雑な色の動物の場合、色のパターンは遺伝子だけで決まるのでなく、胎児が発育する過程で決まるのではないか」としている。

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「クローン」といえば、「まったく同じ生物を造る技術」のわけだが、僕が最初にクローンというものを知ったのは、「ルパン3世」の映画のマモーだったような記憶がある。
クローンというのは、姿形は一緒でも本人が記憶を有さない分、やっぱり異なる生き物なのではないか、という気がするが。生物の成長には、遺伝的要因と環境的要因があり、クローン技術で遺伝的な面はそろえられても、環境的な要因はそろえられない。肉牛ではクローン技術は非常に有用であるのだ(肉体的特性は受け継がれるから)が、ペットの場合はどうか?という問題はある。姿かたちは同じでも、自分になついていない動物に愛着を感じられるかどうか?
ただし、それもなんらかの方法でクリアできる時代がくる可能性はあるが。

クローンというのは、結局、まわりから見ての「複製」で、もしクローン人間というのができたら、本人は自己同一化に悩むと思うのだが。

「ルパンよ、最後にひとつ教えてやろう、きみはオリジナルのルパンだよ」
つまり、他人に教えてもらわないとそんなこともわからないのだ。