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2002年01月19日(土)
2002年1月19日。

【東京都内の病院で、セラチア菌の院内感染で7人が死亡、
原因は静脈留置針?】(毎日新聞、他)

 この報道について。多くのマスコミで、「人間の体にずっと針を留置しておく、中心静脈栄養という処置が感染源?」というような捉え方をされているが、あまりに思い込みに満ちた報道なのでは、と。
 こういうのって、人殺しの道具になるから、包丁使うのをやめましょう、
みたいなもんです。
 中心静脈栄養(IVH)っていうのは、口から栄養が取れないひとのために、体の中心に近い、太い静脈から高カロリーの点滴をすることができ、
非常に有益かつ重要な処置なのだが。
 「ずっと体に入れっぱなしで…」みたいに言われていたが、毎回差し替えてたら、大変なことになるよ、気胸つくるかもしれないし、そのほうがよっぽど感染のリスクが高くなるし。

 原因は、おそらく使用した留置針そのものに問題があったのか、
処置をするさいに清潔操作が不十分だったためと考えられる。

 こういう思いこみ報道が続くと、今に聴診するにも承諾書とらないと
ダメになるかもね。